テトラパック

テトラパック：食品包装の革新企業

テトラパックは、食品用紙容器の開発・製造におけるグローバルリーダーです。スウェーデンで創業し、現在はスイスのローザンヌに本社を置いています。創業者ルーベン・ラウジングの名は、革新的な包装技術とともに記憶されています。「テトラパック」は登録商標であり、同社の代名詞とも言えるでしょう。

製品と技術

テトラパックの原点とも言えるのが、四面体型紙容器、通称「三角パック」です。これは旧名称であり、現在は「テトラ・クラシック(TC)」として知られています。しかし、同社は四角い「テトラ・ブリック(TB)」や屋根型の「テトラ・レックス(TR)」など、多様なニーズに応える製品を開発し、飲料用紙容器と充填包装システムにおいて確固たる地位を築いています。

1961年、テトラパックは世界初の無菌充填（アセプティック）技術を開発しました。この技術は、食品業界に革命をもたらし、食品の長期保存を可能にしました。主力製品である「テトラ・ブリック・アセプティック（TBA）」容器に代表されるように、無菌充填技術は食品の色、風味、栄養を損なうことなく、常温での長期保存を実現します。

テトラ・クラシック

日本で「三角パック」として親しまれている「テトラ・クラシック」は、1952年に発売されました。その形状から、ピラミッド型の四角錐や正四面体と誤解されることもありますが、実際は正四面体ではない三角錐です。「Tetra」という名称は「4」を意味しています。単位容積あたりの包装材が最小限に抑えられ、一枚の長い紙で製造できるという利点がある一方、輸送には六角形の専用ケースが必要となるという欠点もありました。

現在では、輸送や店頭での陳列に有利なブリックタイプが主流となり、テトラ・クラシックの採用は減少しました。日本テトラパックは2004年6月に国内販売を一時休止しましたが、2014年7月に10年ぶりに販売を再開し、再び注目を集めています。

日本での展開と社会貢献

テトラパックは、日本においても長年にわたり事業を展開し、私たちの生活に身近な存在となっています。また、社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、ベルマーク運動への協賛はその一例です。2011年からベルマーク運動に協賛し、ベルマーク回収と同時にテトラパックの回収も行っています。回収されたテトラパックはリサイクルされ、新たな資源として活用されています。ベルマーク点数は、1キロあたりアルミ40点、紙20点として換算されます。

外部リンク

日本テトラパック株式会社
Tetra Pak

テトラパックは、革新的な技術と持続可能な社会への貢献を通じて、これからも食品包装の未来を切り拓いていくことでしょう。

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