テラクレスタII

テラクレスタII マンドラーの逆襲

『テラクレスタII マンドラーの逆襲』は、1992年11月27日に日本物産（ニチブツ）からリリースされたPCエンジン向けの縦スクロールシューティングゲームです。キャッチコピーは「宿敵! マンドラーの逆襲」であり、前作『テラクレスタ』（1985年）の正式な続編として位置づけられています。このゲームは、開発をメイクソフトウェアが担当しています。

ゲームの概要

本作は、《テラクレスタ》の流れを受けており、合体システムや火の鳥といった要素が前作と引き続き実装されています。また、旧作ファン向けのサービスとして、後半ステージでは前作の時代にタイムスリップするという演出があり、その際には旧作のステージやボスキャラクター、BGMが使用されます。さらに、ファミリーコンピュータ版の《テラクレスタ》に登場したフォーメーションエディット機能も搭載されており、プレイヤーは4機フォーメーション以上の自由な編集が可能になりました。

ゲームシステム

基本的なゲームプレイは前作に類似しているものの、ステージの概念が導入されており、全体で6つのステージが用意されています。それぞれのステージには複数のエリアがあり、エリアの最終地点にはボスが配置されています。このボスを倒すことでエリアやステージクリアとなり、それに応じて残りの親機やパーツの状態が次のエリアへ引き継がれます。

自機に対する攻撃の影響も調整されており、前作に比べて受けるペナルティが緩和されています。特に自機が破壊された際の復活方法が変わり、その場復活制を取り入れています。この新しい操作方式によって、より直感的にプレイできるようになりました。

自機とパーツ

プレイヤーが操作する自機の名前はウイングギャリバーIIで、メイン機体には最大で4つのパーツが装備可能です。パーツの数に応じてフォーメーションを展開し、最大で5機合体すれば火の鳥に変身し、一時的に無敵となります。各パーツは特有の機能を持ち、前作と同様の役割を果たします。ただし、パーツはアイテムキャリアからの攻撃によって出現する仕様に変更されています。

フォーメーションシステム

フォーメーションのシステムも前作を踏襲していますが、いくつかの変更点があります。「Fマーク」が表示され、条件を満たすことで特別な攻撃を行うことが可能です。これにより、より多様な戦略を楽しむことができるようになっています。

火の鳥システム

前作に引き続き、全てのパーツが合体すると大きな火の鳥に変身します。この状態では無敵となり、敵にダメージを与えることができます。火の鳥の状態は10秒間持続し、期間が過ぎると自動的に解除されます。

スタッフと評価

本作は、川本裕昭がディレクターを務め、複数のデザイナーや音楽クリエイターが参加しています。ゲーム媒体からの評価はさまざまで、『ファミコン通信』のクロスレビューでは21点（満40点）、『月刊PCエンジン』では69点という結果が出ました。また、読者からの評価も一定の支持を得ています。

『テラクレスタII マンドラーの逆襲』は、シューティングゲームファンや前作を知るプレイヤーにとって、多くの楽しさを提供する作品といえるでしょう。

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