テラプローブ

テラプローブ (Tera Probe)

テラプローブは、半導体集積回路のテストに特化した電気機器製造の企業です。この会社は台湾の力成科技（PTI）の子会社として運営されています。2005年の設立から、さまざまな事業を展開してきました。

設立の背景

テラプローブは、2005年7月26日にエルピーダメモリ（現・マイクロンメモリジャパン）、キングストン・テクノロジー・ジャパン、力成科技、アドバンテストの4社が56億円の合弁出資で設立が合意され、その後8月4日に正式に設立されました。設立当初から、広島に事業所を開設し、DRAMウェハーのテスト事業を主力にしていました。

事業の変遷

しかし、テラプローブは2018年5月にマイクロン・テクノロジに事業を譲渡し、受託事業から撤退。その後、エルピーダメモリの「開発センター」にも拠点を構えていましたが、エルピーダの経営破綻後の2015年にそこからも撤退しました。テラプローブは、力成科技との合弁事業を通じて新たな市場開拓を進め、2008年には晶兆成科技（TPW）を設立しました。また、2015年には会津富士通セミコンダクターとの合弁で会津富士通セミコンダクタープローブを設立し、その後完全子会社化しました。

主要な事業

テラプローブは、ロジック製品のファイナルテストや開発委託、その他のテスト周辺事業にも取り組んでいます。2011年にはカシオ計算機からカシオマイクロニクスの事業を引き継ぎ、テラミクロスを完全子会社化しました。さらに2013年にテラミクロスを吸収合併し、青梅事業所として新たなスタートを切りました。また、2016年には一部の事業を分離して青梅エレクトロニクス株式会社を設立し、全株式を別の会社に売却しました。

株式公開とその後の展開

2010年にはマザーズに株式を公開し、その後の株主構成では、マイクロンメモリジャパンが主導的な地位を持っていました。2017年には力成科技が株式公開買付けを行い、テラプローブは同社の子会社となりました。この時点で、テラプローブはマイクロンとの資本関係を解消しました。

沿革

• - 2005年

7月: 合弁設立合意
8月: 設立
9月: 第三者割当増資
10月: 操業開始

• - 2006年

広島事業所でのテスト開始

• - 2008年

力成科技との合弁で晶兆成科技設立

• - 2010年

マザーズ上場

• - 2011年

テラミクロスを完全子会社化

• - 2017年

力成科技が株式公開買付け

まとめ

テラプローブは、設立以来、半導体業界における重要なプレイヤーとしての地位を築いてきました。これからも新たな技術開発や市場拡大に向けて、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。

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