テラル越前農業協同組合

JAテラル越前：福井県における地域農業の足跡

JAテラル越前は、かつて福井県大野市に本拠を置いていた農業協同組合です。2020年4月1日、県内の各JAと合併し、JA福井県として新たにスタートを切るに伴い、その歴史に幕を閉じました。

誕生と概要

1999年4月1日、奥越地域に存在したJA大野市、JA上庄、JAかつやま、JA九頭竜が объединитьсяし、JAテラル越前が誕生しました。その管轄区域は大野市と勝山市に及びました。

本店の所在地は、福井県大野市中挾1丁目1301番地。現在はJA福井県の大野支店として、地域に根ざした活動を続けています。

「テラル(terral)」という名称は、ラテン語で「地球に優しい」という意味を持ちます。この言葉は、「九頭竜テラル高原」など、地域の自然を大切にする名称にも用いられています。

経営と改革

JAテラル越前の子会社であった株式会社コープテラルは、Aコープ大野店と勝山店を経営していました。しかし、量販店の進出による競争激化から赤字経営を脱却できず、2006年10月30日に倒産という結果を迎えました。

その後、2007年12月10日より、内部改革の一環として支所の統廃合を実施。「出向くJA」をキャッチフレーズに、7支店1出張所からなる「新生JAテラル越前」として再出発しました。

店舗再編

JAテラル越前の各事業所は、JA福井県に継承されましたが、2024年4月22日付で支店の再編が行われました。

主な店舗は以下の通りです。

本店（現・大野支店、中挾出張所併設→大野支店に統合）
大野北支店：大野市要町（水落町に移転後、大野支店に統合）
大野西支店：大野市下舌（大野支店に統合）
大野東支店：大野市下麻生嶋（上野に移転後、大野支店に統合）
大野南支店：大野市稲郷（大野支店に統合）
九頭竜出張所：大野市朝日（大野支店に統合）
勝山南支店：勝山市旭毛屋町（勝山支店に統合）
勝山中支店：勝山市滝波町（現・勝山支店）
勝山北支店：勝山市荒土町伊波（勝山支店に統合）

不正融資事件

2005年8月、下庄支店に勤務していた当時の次長による、22億8980万円に及ぶ不正融資事件が発覚しました。この不正融資は、5人に対して約140件、1999年1月から発覚するまで継続されていたと見られています。

この事態を受け、福井県などが検査を実施。その結果、法令遵守に取り組む経営姿勢に不備があったとして、同年12月19日、県はJAテラル越前に対して業務改善命令を出しました。その後、ホームページに業務改善計画の取組状況が掲載されました。

不正融資に関与した次長は懲戒免職処分となり、2006年7月13日には電子計算機使用詐欺容疑で逮捕されました。

関連事項

福井県農業協同組合
ちょきんぎょ
経済農業協同組合連合会

JAテラル越前は、その短い歴史の中で、地域の農業を支え、様々な困難に立ち向かいながらも、地域社会に貢献してきました。その деятельностиは、JA福井県へと引き継がれ、新たな形で地域農業の発展に貢献しています。

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