テラ:ザ・ガンスリンガー

テラ:ザ・ガンスリンガー（TERRA:THE GUNSLINGER）

テラ:ザ・ガンスリンガーは、井上純弌が中心に制作した日本製のウェスタンアクションテーブルトークRPG（TRPG）です。エンターブレインから発売され、さらにはゲーム・フィールドからサプリメントも提供されています。このゲームは、アメリカの西部開拓時代を舞台にしており、銃と魔法、蒸気機関、さらには失われた技術（ロストテクノロジー）が交錯する独特の世界観を持っています。

ゲームの舞台

テラ大陸は、未知の惑星に位置する広大な土地で、プレイヤーたちはさまざまな目的を持ち大陸を横断する旅に挑みます。仇討ちや布教、西部の開拓、さらには失われた技術の発掘など、プレイヤーキャラクターはそれぞれの物語を背負い、西部を目指します。この世界は、天羅万象と同様の法則が支配する領域で、南半球にあたるテラ大陸は独特の太陽の動きが特徴です。

システムの特徴

テラ:ザ・ガンスリンガーは、特有のシステムを持っています。まず、キャラクターメイキングにおいては、アーキタイプと呼ばれるキャラクタークラスを選択することから始まります。これにより、プレイヤーは多様なキャラクターを作成できます。

また、シナリオの進行は4つのフェイズ（オープニング、リサーチ、クライマックス、エンディング）に分かれており、プレイヤーたちの選択によって物語が進んでいきます。行為判定はトランプを使用し、手札の数が勝負を決める上方判定となっています。このユニークなシステムにより、プレイヤーたちはゲームを一層楽しむことができます。

ゲーム内では、パワーチップというポイントが存在し、プレイヤーのロールプレイを促進します。これにより、仲間同士で協力してゲームを進めることが求められます。また、カラミティというルールによって不測の事態に対処し、状況を有利に進めることもできます。

テラの世界設定

テラの物語は、遠い未来の殖民惑星に設定されており、かつては高度な科学技術が存在したものの、着陸時の事故により文明が中世レベルに退行した歴史があります。現在、科学技術は19世紀程度に回復しつつも、エーテル物理学や錬金術など独自の技術が存在します.

大陸の西端は未開の地として広がっており、多くの探検者や開拓者が命をかけて西部へと向かいます。テラのテクノロジーはスチームパンクを基にしており、蒸気機関の発展がめざましい一方、魔術やオカルトに基づく技術も存在します。

大陸横断鉄道

大陸横断鉄道は、この大国の開拓を支える重要な infrastructure です。この巨大な列車は、数千人を運ぶことができる移動都市となっており、長期間の旅をサポートします。車両は産業革命期の技術と魔術が結びついて作られており、各所に保安機関や病院まで設置されています。あいにくも、大陸の西端は未だ確認されておらず、探索の旅は続いています。

代表的なアーキタイプ

テラ:ザ・ガンスリンガーに登場するアーキタイプには、ガンスリンガー、ロケットレンジャー、ダークハンター、サムライなど多様な職業があるため、プレイヤーは自分の好みに合わせたキャラクターを作成できます。

特にガンスリンガーはこのゲームの中心となるアーキタイプであり、様々な武器を使いこなします。他にも、魔法使いや賞金稼ぎなど、プレイヤーたちは魅力的なキャラクターを通じてテラの世界観を体験できます。

世界との関連

テラ:ザ・ガンスリンガーは、内藤泰弘のコミック『トライガン』や、アメリカの西部劇TRPG『Deadlands』といった作品との似ている点が指摘されています。しかし、井上純弌はこのゲームのアイデアを学生時代から温めており、他作品への敬意を表しつつも独自の道を歩んできました。

このTRPGの詳細は基本ルールブックとしてエンターブレインから2001年に発売され、後にサプリメントなどもリリースされています。プレイヤーは、テラの世界での冒険を通じて、自らの物語を紡いでいくことができるのです。

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