テリー・コリンズ (野球)

テリー・リー・コリンズの経歴

テリー・リー・コリンズ（Terry Lee Collins）は、1949年5月27日にアメリカのミシガン州ミッドランドで生まれた元プロ野球選手であり、監督としても著名な存在です。

現役時代

コリンズは1971年に東ミシガン大学を卒業後、ピッツバーグ・パイレーツ傘下のチームでプロキャリアをスタートしました。彼は1975年にロサンゼルス・ドジャース傘下に移籍し、1980年に選手生活に終止符を打ちました。内野手として地道にプレーし、選手としてのキャリアを完結させました。

現役引退後

コリンズは1981年に監督としてのキャリアをスタートし、その後の6年間でリーグ優勝を果たしました。1989年には古巣のパイレーツに戻り、監督として活躍しました。その後、メジャーリーグでブルペンコーチ、さらにはヒューストン・アストロズの監督を務めるなど、着実にキャリアを積み上げていきました。1997年から1999年にはアナハイム・エンゼルスの監督も務め、シカゴ・カブスやタンパベイ・デビルレイズでもコーチとして活動しました。特にドジャースでは育成部門を担当し、その経験が彼の監督業に大いに役立ちました。

オリックス監督時代

2006年10月、コリンズはオリックス・バファローズの監督に就任しました。この役職では背番号「1」を着用し、チームにおける外国人監督としての新たな時代を迎えました。彼は監督就任後、初期には敗戦に見舞われながらも、チームの若手選手の育成に力を入れ、チームのレベルアップを図りました。特に、タフィ・ローズやアレックス・カブレラといった強力な打者と共に「ビッグ・ボーイズ」と称される打撃陣を築きました。

オリックス監督としての彼のキャリアは波乱万丈で、2008年5月には突如監督辞任を表明したものの、彼の後を引き継いだ選手がAクラスに導く活躍を見せました。また、コリンズ自身は吉本興業のタレントとの交友関係が報じられるなど、プライベートでも注目を集めました。

オリックス退任後

オリックスを離れた後、コリンズは2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシックで中国代表監督を務めました。彼は選手とのコミュニケーションを重視し、ベンチでのハイファイブやマウンドに自ら赴く姿が印象的でした。その後、2010年からはニューヨーク・メッツのマイナーチームを統括するフィールド・コーディネーターに就任し、2010年11月にはメッツの監督として再びメジャーリーグの舞台に立ちました。

2013年にはサブウェイシリーズでヤンキースを相手に球団史上初のスウィープを成し遂げる快挙を記録しました。2015年には11連勝を達成し、地区優勝を果たし、チームを15年ぶりのリーグ優勝へと導きました。彼の指導力と人間性は大いに評価され、2017年まで監督としての地位を全うしました。

業績と評価

コリンズはその選手・監督業の中で、多くの若手選手の成長を見守る中で、彼らに人間的な側面でも影響を与えてきました。特に2015年にはグッドガイ賞を受賞し、選手たちからの信頼を得ていました。彼は監督としてオリックス、さらにはメッツにおいて印象的な成績を残し、野球界における確固たる地位を築きました。彼の業績は後進の指導者にとっても大いに影響を与え続けています。

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