テレビといっしょ

テレビ番組情報誌『テレビといっしょ』：1985年から1995年頃までの軌跡

『テレビといっしょ』は、小学館から1985年に創刊された幼児向けテレビ番組情報誌です。1995年頃休刊するまで、多くの子供たちを魅了しました。本誌は『てれびくん』よりも幼い年齢層をターゲットに、人気テレビアニメや特撮番組の情報を中心に構成されていました。

掲載キャラクターの幅広さ

『テレビといっしょ』の魅力は、その掲載キャラクターの豊富さにありました。幅広い年齢層の子供たちに支持されるよう、男女問わず人気が高いキャラクターを網羅していました。

両性向けキャラクターとして、国民的アニメ『ドラえもん』や『サザエさん』、『パーマン』、『ちびまる子ちゃん』、『アンパンマン』といった作品から、教育番組『おかあさんといっしょ』、『にこにこぷん』、『ドレミファ・どーなっつ!』、『ひらけ!ポンキッキ』、『ポンキッキーズ』まで、多様な番組のキャラクターが紹介されていました。さらに、『世界名作劇場』シリーズの『小公女セーラ』や『愛少女ポリアンナ物語』といった作品も掲載され、幅広いジャンルの作品を網羅していました。

男の子向けキャラクターとしては、『キン肉マン』、『ドラゴンボール』、『キャプテン翼』といった人気ジャンプ漫画作品を初め、子供たちに人気の高い『ウルトラマンシリーズ』、『仮面ライダーシリーズ』、『スーパー戦隊シリーズ』、『メタルヒーローシリーズ』、『勇者シリーズ』といった特撮ヒーロー作品も多数掲載。また、ロボットアニメである『マシンロボシリーズ』や『ゲッターロボ號』、『魔神英雄伝ワタル』、『ダッシュ!四駆郎』なども紹介されていました。

女の子向けキャラクターとしては、少女漫画誌『りぼん』、『ちゃお』、『LaLa』などに掲載された人気作品、『魔法のスターマジカルエミ』、『魔法のアイドルパステルユーミ』、『アイドル天使ようこそようこ』、『魔法のプリンセスミンキーモモ』、『愛天使伝説ウェディングピーチ』などをはじめ、多くの少女向けアニメのキャラクターたちが紹介されました。

その他の特徴

『テレビといっしょ』は、これらのキャラクター紹介に加え、各番組の詳しい情報や、視聴者参加企画なども掲載していました。子供たちのテレビ視聴をさらに楽しくする、様々な工夫が凝らされていました。

増刊『いたずら・ぶっく』

1991年には増刊として『いたずら・ぶっく』が発売され、2017年まで続く人気シリーズとなりました。本誌とは異なる切り口で、子供たちの遊び心を刺激する内容が人気を博しました。

休刊とその後

1995年頃、『テレビといっしょ』は休刊を迎えました。しかし、その影響力は大きく、多くの子供たちに、テレビ番組の魅力を伝える役割を果たしました。現在では入手困難な雑誌ですが、当時の子供たちにとっては、大切な思い出の品となっていることでしょう。

本誌に掲載されたキャラクターたちは、時代を超えて、多くの子供たちの心を捉え続けています。そして、『テレビといっしょ』は、日本の幼児向けテレビ番組の歴史において、重要な位置を占める雑誌であったと言えるでしょう。

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