テレビ朝日サービス

株式会社テレビ朝日サービスは、テレビ朝日の子会社であり、その事業内容は多岐にわたります。主な事業として、テレビ朝日の番組の国内販売、放送機器やサイネージの販売、放送システムの開発などが挙げられます。これらの事業を通じて、テレビ業界の発展に貢献してきました。

歴史

同社の歴史は、1958年12月に「株式会社日本教育テレビサービス」として設立されたことから始まります。当初はテレビ受像機の販売準備や、自動車保険、火災保険などの販売を手掛けていました。1960年12月には「NETテレビサービス」へと社名を変更し、1972年1月には番組販売部を新設。1977年4月には現在の社名である「株式会社テレビ朝日サービス」へと変更しました。

1970年代後半から1980年代にかけて、同社は事業の幅を大きく広げます。1978年5月にはCMのVTR編集作業を開始し、1980年11月には「秘密戦隊ゴレンジャー」を東映から買い切り、ローカル局への販売を開始。1981年7月には福島放送の開局を皮切りに、ローカル局への放送機材の納入業務を開始しました。1986年10月には「ミュージックステーション」を皮切りに、モニター等のレンタル業務を本格的に開始しました。

1990年代に入ると、放送技術の進歩に伴い、同社の事業もさらに多様化していきます。1998年2月には長野オリンピックのために放送機材をレンタルし、同年7月には参議院議員選挙のコンピュータサポートを開始。1999年12月には本社を六本木センターからシュアラスタービルに移転しました。

2000年代に入ると、テレビ朝日の関連会社としての役割がより明確になります。2000年5月にはテレビ朝日より国際番組販売の業務を受託し、同年11月にはBS朝日開局に向け、放送関連機器の一括リース契約を締結（シンジケートリースの主幹事）。2002年10月には「TVのチカラ」を皮切りに、タッチパネルディスプレイのレンタルを開始。2003年4月にはテレビ朝日関連会社を対象にしたコンピュータサポート業務を開始し、同年9月にはテレビ朝日新社屋（六本木ヒルズ）完成に伴い、放送機材を大量に納入。2003年11月には本社を新六本木ビルに移転しました。2005年4月にはテレビ広告代理業務を本格的に開始し、2008年12月には創立50周年を迎えました。

2010年代に入ると、事業の再編も進められました。2009年7月にはアド事業局を新設し、その下にアドクリエイション部を設置。2010年8月には本社をEX六本木ビルに移転し、2011年4月には系列全23局が番組販売業務の受託範囲となりました。2014年4月には倉庫機能をシュアラスタービルから東京流通センターへ移転し、2015年7月にはコンテンツ事業局とアド事業局を統合し、メディアコンテンツ事業局を新設。2017年3月にはテレビ朝日の完全子会社となり、2018年8月には「株式会社プラスゼロ」を子会社として設立しました。2019年3月には創立以来初の売上100億円を達成し、2021年3月には倉庫機能を日本運輸倉庫隅田川支店第二営業所へ移転しました。

テレビ朝日サービスは、設立から現在に至るまで、常に変化し続けるテレビ業界のニーズに対応し、その発展を支えてきた企業です。番組販売、放送機器の販売、システム開発、そして関連事業を通じて、テレビ業界の進歩に貢献しています。

外部リンク

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