テレフォニカ

テレフォニカについて

テレフォニカ（Telefónica, S.A.）は、スペインの首都マドリードを本拠地とする大規模な通信企業です。この企業は、スペイン国内だけでなく、スペイン語圏のラテンアメリカ諸国においても最大の通信事業者とされています。また、英国、ドイツ、アメリカ合衆国など、他の地域でも多岐にわたるサービスを提供しています。テレフォニカはマドリード証券取引所、ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所に上場しており、TickerシンボルはBMAD: TEF、LSE: TDE、NYSE: TEFです。主な傘下企業には、スペインで最大の携帯電話会社であるテレフォニカ・モバイルズやインターネットサービスを提供するTerra S.A.があります。

沿革

テレフォニカの歴史は1924年に始まり、当初はコンパニーア・テレフォニカ・ナショナル・デ・エスパーニャ（CTNE）として設立されました。1997年に、スペイン政府は電気通信市場の自由化を進め、テレフォニカは民営化されました。それ以降もテレフォニカは市場での優位性を保っており、2005年にはポータルサイトLycosを運営していたTerra Lycos社を買収しました。さらに、2006年にはイギリスの携帯電話会社O2 plcを買収し、子会社として同社を展開します。この購入により、テレフォニカはO2ブランドのもとでイギリスやドイツにおけるモバイル通信でも重要な位置を確立しました。

2015年にはO2を香港のハチソン・ワンポアに売却する計画もありましたが、2016年にはイギリス当局からの反対があり、6月にはEU委員会によって競争を阻害する特性があるため阻止されました。さらに、2009年からは中国の通信事業者であるチャイナ・ユニコムとの業務提携も進め、2013年からはNECと手を組み、仮想CPEの商用化に向けた共同実験を行い、今もこの提携は続いています。

スポンサーシップ活動

テレフォニカは、スポーツ活動にも積極的に関与しており、特にモータースポーツ分野で広く知られています。例えば、4輪競技であるパリ・ダカール・ラリーや、2005年度のF1世界チャンピオンであったルノーF1のスポンサーとしても名を馳せています。ただし、2007年にはフェルナンド・アロンソがマクラーレンに移籍した際に、この活動から撤退しました。

また、当初からスペイン国内の自動車レースであるワールドシリーズ・バイ・ニッサンを支援してきました。2輪のロードレース世界選手権にも大規模に関与していましたが、2005年にはこの大会から一時撤退しました。しかし、2014年からは傘下のモビスターがヤマハ・モトGPのスポンサーとなり、その後も関与を続けています。

さらに、2011年にはサイクルロードレースにおいて傘下のモビスターがケス・デパーニュからメインスポンサーを引き継いで、モビスター・チームとして活動を始めました。このように、テレフォニカは通信事業だけでなく、スポーツを通じてのブランド価値の向上にも注力しています。

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