テンコジ

テンコジの概説

テンコジは、日本のプロレス界で知られるタッグチームで、天山広吉と小島聡から成ります。このコンビは、記者であり現編集長の湯沢直哉によってその名が付けられ、二人の絆はデビュー当初から形成されました。

結成以前

天山は1990年に新日本プロレスに入門し、その翌年に小島も加入しました。二人はほぼ同期で、小島のデビュー戦では天山が対戦相手を務めています。彼らはヤングライオン時代から何度もタッグを組んでおり、特に金本浩二と西村修とのタッグマッチでは、『週刊プロレス』の表紙飾るほどの活躍を見せました。

結成の背景

1993年、ヤングライオン杯での優勝後、天山は海外での修行を経て1995年に「天山広吉」として帰国し、蝶野正洋やヒロ斎藤とともに狼群団を結成しました。その後、小島もnWoジャパンに勧誘され、両者は一時的に別々の道を歩むこととなりました。対立の後、1999年1月4日には再びタッグを組み、IWGPタッグ王座を獲得。この成功がテンコジとしての彼らの活動を本格化させる契機となり、以降、永田裕志と中西学との抗争などで新日本プロレスのタッグ戦線を盛り上げました。

繰り返された解散と再結成

2002年、小島が全日本プロレスに転向することが決まり、テンコジは解散します。彼が去る際、天山は感情を込めて彼にエールを送りました。2005年には、天山と小島はそれぞれの王座をかけて初の四冠統一戦を行い、小島が勝利します。2006年のG1 CLIMAXで互いに刺激を与え合いながら再び強固な絆を築き、再結成に至りました。

このように彼らは数々の試合でその絆を深め、しばらくは無名でしたが、2008年に再びテンコジとして復活し、新日本と全日本プロレスの舞台で輝く存在となりました。

彼らの技

テンコジは数多くの連携技を持ち、特に以下の技が有名です。

• - テンコジ・カッター: 天山が相手を抱え、小島がその首を捉えて叩きつける技。
• - オレごとアナコンダ: 立っている相手に小島がラリアットを決めるコンビネーション。
• - アナコンダ・カッター: 天山によるアナコンダ・バイスと小島のコジコジ・カッターを組み合わせた技。
• - TCD（Ten Cozy Driver）: 天山のTTDと小島のCCDを同時に発動させる危険な技。

タイトル歴

テンコジは新日本プロレスのIWGPタッグ王座を数度にわたり獲得し、G1 TAG LEAGUEでも優勝するなど、その実績は輝かしいものです。また、全日本プロレスやプロレスリング・ノアでも活躍し、多くのファンから支持を受けています。

有名なエピソード

「1＋1は2じゃない、10倍だ」と称された小島の発言は、ファンの間で広まり、彼の名言となっています。この言葉は、試合後のインタビューでの計算の誤りから生まれたもので、年月が経つにつれ、逆にテンコジのブランドを強調する要素となりました。

結論

テンコジはプロレス界において、ただのタッグチームではなく、困難を乗り越え、数々の名勝負を繰り返してきた伝説的なコンビです。その強い絆と活躍は、今後も多くのファンに愛され続けていくことでしょう。

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