テーピング

テーピング：スポーツにおける怪我予防とパフォーマンス向上

テーピングは、スポーツ選手の怪我予防や、負傷部位の保護・悪化防止を目的として、関節や筋肉にテープを巻いて固定する技術です。捻挫や骨折などの応急処置としても用いられます。

テーピングの注意点

テーピングの効果を最大限に引き出すためには、関節や筋肉、靭帯の構造を理解した上で、適切な固定を行うことが重要です。具体的には、関節の可動域を考慮し、曲げるべき方向には柔軟性を持たせ、危険な方向には曲がらないように固定する必要があります。不適切なテーピングは、逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。

テーピングの種類

テーピングは、テープの素材や特性、使用方法によって様々な種類に分類できます。

テープの仕様による分類

固定テープ（W）: 非伸縮性で、関節を固定・圧迫し、捻挫を予防します。白色の素材が用いられることが多く、Wテープとも呼ばれます。
伸縮テープ（E）: 厚手の素材で強度に優れ、関節部位の固定・圧迫に用いられます。中心にラインが入っているものは、正確なテーピングをサポートします。エラスティックタイプテープとも呼ばれます。
ソフト伸縮テープ（SE）: 柔らかい素材で、応急処置や軽度の固定・圧迫の仕上げに用いられます。
アンダーラップ（U）: 粘着剤を使用せず、粘着テープを皮膚に直接貼ることを避けるために使用します。
自着テープ（F）: 面ファスナーのようにテープ同士が貼り付く構造で、繰り返し使用できます。皮膚に直接貼り付かないため、剥がす際の不快感や痛みがありません。
キネシオテープ（K）: 伸縮性があり、筋肉の動きをサポートすることを目的としたテープです。

テーピングの方法による分類

アンカー: 固定・圧迫する関節や筋肉を挟み、その上下や左右に巻く方法です。
スプリットテープ: 伸縮テープを縦半分に裂き、固定・圧迫すべきでない箇所を避けて巻く方法です。コンプレッション・テープとも呼ばれます。
チェックレイン: 捻挫した手指と隣の指を固定する方法です。
Xサポート: 関節や強く圧迫したい部分を中心に、X字形に巻く方法です。
スターアップ: 脛から足の裏を回し反対側の脛まで、あぶみ状に巻く方法です。
ホースシュー: 足の側面から踵を回し反対の側面へと、馬蹄形に巻く方法です。
バスケットウィーブ:
サーキュラー:
スパイラル: 膝や足首に、らせん状に巻く方法です。
フィギュアエイト: 関節や足の裏の中央を中心に、8の字を描くように連続的に巻く方法です。
ヒールロック: 踵を巻いて固定し、足首の捻れを防ぐ方法です。

主なメーカー

ニトリート
ムトーエンタープライズ
アクタ
アシックス
キンドマックス
ジョンソン・エンド・ジョンソン
田倉繃帯
ニチバン
日本衛材
ミューラースポーツメディスン社
ドーム

関連項目

山本郁榮
ギプス
包帯
スポーツ用サポーター
* 絆創膏

テーピングは、スポーツ活動における怪我の予防とパフォーマンス向上に役立つ有効な手段です。しかし、適切な知識と技術が不可欠であり、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

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