テーブルマッチ

テーブル・マッチ：プロレスの破壊的エンターテインメント

テーブル・マッチは、プロレスにおける人気試合形式のひとつです。その名の通り、テーブルを破壊することが勝利条件となる、高揚感と危険性を併せ持つエキサイティングな試合です。

試合の流れとルール

基本的なルールはシンプルです。対戦相手をテーブルに叩きつけ、テーブルを破壊すれば勝利となります。技の種類は様々で、相手をテーブルめがけて投げ飛ばすパワフルな攻撃や、テーブルの上に寝かせた相手へのダイビング攻撃などが用いられます。

ただし、注意すべき点があります。攻撃を仕掛けた選手が、相手の回避によってテーブルを破壊してしまった場合は、逆に敗北となります。

リングの外でも、レフェリーが見届けている限り、テーブルを使った攻撃が有効です。テーブル以外にも、凶器の使用が許可されているケースも多いため、まさに予測不能の展開が繰り広げられます。

タッグマッチの場合は、複数のルールが存在します。

1本勝負形式: 相手チームの選手1人をテーブルに葬り込めば勝利
生き残り形式: 相手チーム全員をテーブルに葬り込めば勝利

これらのルールにより、試合の戦略や駆け引きに更なる奥深さが加わります。

歴史と変遷

テーブル・マッチの起源は、WWF（現WWE）で活躍したダッドリー・ボーイズに遡ります。彼らが得意とした、相手をテーブルに叩きつける攻撃が、この試合形式を生み出すきっかけとなりました。ダッドリー・ボーイズは、テーブル・マッチにおいて圧倒的な存在感を示し、その代名詞とも言える存在となりました。

ダッドリー・ボーイズがWWEを離れてからも、テーブル・マッチは世界各地のプロレス団体で継続して行われています。インパクト・レスリングでは、3本勝負形式のテーブル・マッチや、リング内に複数台のテーブルを設置した、より過激なバリエーションも登場しました。

日本では、冬木軍プロモーション興行において、テーブル・マッチが実施された記録が残っています。

派生試合形式：TLC戦

テーブル・マッチから派生した試合形式として、TLC戦があります。TLCとは、「テーブル（Tables）」「はしご（Ladders）」「いす（Chairs）」の頭文字を取ったもので、これら3種類の凶器を自由に使用できる、さらに過激な試合形式となっています。

まとめ

テーブル・マッチは、プロレスの持つエンターテインメント性を最大限に引き出した、人気試合形式です。そのシンプルながらも奥深いルール、そして予測不能の展開は、観客を常に興奮の渦へと巻き込みます。ダッドリー・ボーイズを始めとした数多くのレスラーによって進化を続け、現在も世界中で愛されている、プロレス史に名を刻む試合形式と言えるでしょう。

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