ディクスミュード (強襲揚陸艦)

ディクスミュード（Dixmude, L 9015）

ディクスミュードは、フランス海軍に属するミストラル級の強襲揚陸艦で、同級の3番艦として位置付けられています。艦名はフランス語で「ディクスミュード」とも表記され、また「ディズミュド」とも呼ばれることがあります。先代の艦も同名ですが、それはアヴェンジャー級の護衛空母でした。

艦歴

本艦は、フランスのアルストム＝アトランティーク造船所で建造され、他の同級艦とは異なる点が特徴です。2010年9月17日に進水した後、2011年12月にはフランス海軍に正式に引き渡され、トゥーロン軍港に配備されました。艦の試験航海は2012年3月12日に始まり、同年7月27日には正式に就役を果たしました。

就役後、ディクスミュードはその能力を駆使して様々な任務に赴きました。特に、2012年3月23日には、駆逐艦「ジョルジュ・レイグ」とともにアタランタ作戦に参加することが決定されました。この作戦はアフリカ沿岸での海上治安の維持を目的とし、ディクスミュードはその役割を果たしました。

さらに、ディクスミュードは2013年1月21日にマリ共和国における軍事介入に関連する「セルヴァル作戦」にも参加しました。この任務では、トゥーロン港を出航し、多数の装甲車を搭載した陸軍部隊を連れてセネガルのダカール港まで輸送しました。艦は1月31日にダカール港に無事到着し、その後の作戦活動に寄与しました。

ディクスミュードの設計と機能

ミストラル級艦は、その強襲揚陸能力に特化した設計が施されています。艦は、ヘリコプターの発着艦や陸上部隊の迅速な展開を可能にするための広大な甲板と、様々な輸送手段を備えています。これにより、艦は一時的な作戦基地としての機能を果たしたり、災害救援活動を支援することも可能です。

また、艦は多数の兵員や装備を運ぶ能力を持ち、迅速な軍事介入や緊急時の支援活動において中心的な役割を果たすことを狙いとしています。

ディクスミュードの艦歴は、フランス海軍の戦略的な役割を反映しており、現代の多様な危機に対応するための重要な資産となっています。今後の活動によって、さらなる成果が期待されることでしょう。

外部リンク

• - フランス軍公式ページ（フランス語）
• - Bâtiment de Projection et de Commandement Mistral（フランス語）

関連項目

• - フランス海軍
• - フランス海軍艦艇一覧
• - フランス海軍現役艦艇一覧

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