ディシディア ファイナルファンタジー (アーケードゲーム)

『ディシディア [[ファイナルファンタジー]]』（DISSIDIA FINAL FANTASY）は、スクウェア・エニックスが開発し、2015年11月26日に稼働を開始したアーケードゲームです。略称としてDFFAC、ACDFFなどが用いられます。

概要

この作品は、『ファイナルファンタジー』シリーズ20周年を記念して制作された『ディシディア [[ファイナルファンタジー]]』シリーズを基盤としています。シリーズの歴代キャラクターが一堂に会し、3対3のチームバトルを繰り広げるクロスオーバータイトルであり、ファイナルファンタジーシリーズとしては初のアーケードゲームとなりました。開発はコーエーテクモゲームスの「Team NINJA」が担当し、アーケード版のプラットフォームにはPlayStation 4|PlayStation_4をカスタマイズしたものが採用されています。

過去のPlayStation Portable版とは世界観やストーリーが一新され、バトルシステムも3対3形式に変更されています。2016年には初の公式イベント「ディシディア夏祭り」が開催され、関連タイトルとしてスマートフォン用アプリ『ディシディア [[ファイナルファンタジー]] オペラオムニア』が発表されました。2018年にはPlayStation 4|PlayStation_4版『ディシディア [[ファイナルファンタジー]] NT』として家庭用ゲーム機にも移植され、2019年にはSteam版もリリースされました。2020年2月20日の最終アップデートを経て、2021年4月1日をもってネットワークサービスを終了し、オフライン稼働へと移行しました。

基本システム

筐体には、左右にPlayStation 4|PlayStation_4のコントローラーを分割したような専用コントローラーが搭載されています。ボタン配置は旧作から大きく変更されておらず、シリーズ経験者も違和感なくプレイできます。中央には『ファイナルファンタジー』シリーズの象徴であるクリスタルを模した「召喚ボタン」があり、押すことで召喚獣の詠唱が開始されます。また、一部店舗ではゲーム画面の録画が可能で、プレイヤーサイトのガイドラインに従い動画サイトへのアップロードも許可されています。

戦闘システム

戦闘は、3人1組のチーム同士で行われます。相手チームのキャラクターのHPを0にすると「戦闘不能」となり、一定時間戦線離脱します。相手チームのキャラクターを合計3回戦闘不能にすることで相手チームの「勢力HP」を0にし、勝利となります。制限時間内にどちらのチームも勝利条件を満たせない場合は引き分け扱いとなります。

ダメージを与える方法は旧作を踏襲しており、ブレイブを奪う「ブレイブ攻撃」とHPにダメージを与える「HP攻撃」があります。HP攻撃のダメージは、その時点でのブレイブ値に等しく、ブレイブ攻撃で相手のブレイブを0未満にすると「BREAK」状態となり、ブレイブポイントを獲得できます。一方、クリティカルの削除や、高ブレイブ時のダメージ補正など、対戦形式の変化に応じた調整が加えられています。

各キャラクターは「HEAVY」「SPEED」「SHOOT」「UNIQUE」の4タイプに分類され、それぞれ特徴を持っています。HEAVYは攻撃力が高い一方、機動力は低め、SPEEDは機動力が高く、ヒットアンドアウェイ戦法が得意です。SHOOTは遠距離攻撃に優れますが、近接戦に弱く、UNIQUEは特殊な能力を持ちます。チーム内では同じタイプのキャラクターが2人以上選出されないようにマッチングが行われます。また、過去作にあったEXモードやアシストなどのシステムは廃止されました。

育成・カスタマイズ要素

プレイヤーとキャラクターにはそれぞれレベルがあり、対戦毎に経験値が溜まってレベルアップします。レベルが上がることで、新しいEXスキルやHP攻撃が使えるようになりますが、性能に差はありません。レベルを上げても基礎的な能力が上がることはなく、HPや初期ブレイブは固定されています。攻撃技のカスタマイズは大幅に制限されており、ブレイブ攻撃は固定、HP攻撃も1種類のみ（ヴァンを除く）となっています。キャラクターの見た目については、フォームやウェポンをプレイヤーズサイトで購入して変更できます。

登場人物

稼働開始時のプレイヤーキャラクターは、『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーXIV』までのナンバリング作品から各1名ずつ、合計14名でした。選出されたキャラクターは、各作品の主人公や、オンライン作品の主人公側NPCです。その後も、定期的にアップデートでキャラクターが追加され、最終的には総勢34名となりました。

ステージ

ステージは、『コーネリア』や『ミッドガル』など、原作を象徴する場所が選ばれています。勢力HPが残り1つになった時や、召喚獣の帰還時、残り時間が1分未満になると、原作の重要イベントを再現した演出に変化します。例えば、『FFI』の「コーネリア」では空が暗黒に包まれ、『FFVII』の「ミッドガル」ではメテオが出現します。

召喚獣

召喚獣は、戦闘前にパーティーメンバーの投票で決定し、召喚ゲージを溜めることで呼び出せます。召喚ゲージは、敵への攻撃や召喚コアの破壊で溜まります。召喚獣は「4人目の仲間」として現れ、強力な支援効果を発揮し、相手パーティーの召喚を封じます。召喚獣の攻撃はガード不能なブレイブ攻撃です。召喚獣は初回プレイ時に入手できるほか、召喚石の欠片を集めることでも獲得できます。

ディシディア [[ファイナルファンタジー]] NT

『ディシディア [[ファイナルファンタジー]] NT』は、アーケード版の内容に新要素を追加し、2018年1月11日にPlayStation 4|PlayStation_4向けに発売された対戦アクションゲームです。2019年にはSteam版もリリースされています。

本編発売と同時に、シーズンパスなどのダウンロード版と、特典付きの『アルティメットボックス』が発売されました。後に基本無料版の『フリーエディション』も配信されました。フリーエディションはオンライン対戦専用で、ストーリーは削除されています。NTでは、全国のプレイヤーと対戦できる「クラスマッチ」や、アーケード版にはなかった物語が楽しめる「ストーリーモード」が追加されています。他にも、敵と連戦する「ラッシュバトル」、アイテムを購入できる「ショップ」、アイテムがランダムで入手できる「トレジャー」などの要素があります。

新たなバトル形式として、相手チームのコアを破壊する「コアバトル」や、召喚獣とのボス戦を行う「召喚獣バトル」が追加されています。「コアバトル」では、コアの近くに味方キャラクターがいるとバリアが張られるため、相手をコアから引き離す必要があります。「召喚獣バトル」では、ブレイブ攻撃でスタン状態にしないとHPダメージを与えられず、HPが半分になると攻撃パターンが変化します。

さらに、2017年には朗読劇「ボイスアクターズライブ ディシディア FF『SECRETUM-秘密-』」が上演され、オリジナルストーリーが展開されました。

脚注

本稿では、ゲームに関する出典の記載を省略しています。詳細については、下記の関連リンクを参照ください。

外部リンク

アーケード版 ディシディアFF NT PS4版
ディシディアFF NT Free Edition
ディシディアFF 公式 (@DFF_Arcade)
ディシディアFFNT公式アカウント (@DFF_NT_JP)
DISSIDIA FINAL FANTASY NT - YouTubeプレイリスト
FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY VOICE ACTORS LIVE DISSIDIA FINAL FANTASY 『SECRETUM-秘密-』 （朗読劇公式サイト）

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