対戦アクションゲーム

対戦アクションゲームとは

対戦アクションゲームは、2人以上のプレイヤーが相互に競い合う形式をもつコンピュータゲームの総称です。このジャンルは、バトルアクションゲームや対戦型アクションゲームとも呼ばれることがあります。また、派生する対戦型格闘ゲームも存在しますが、これには格闘技要素が少ない作品も含まれます。一般的なスポーツゲームやレースゲームも、その広い定義において対戦アクションゲームと見なされることがありますが、通常は別のジャンルに分類されています。最初の対戦アクションゲームとしては、1976年に登場したセガの『ヘビーウェイトチャンプ』が挙げられています。

歴史的背景

「対戦アクションゲーム」という用語の意味は、格闘ゲームブームの前後で変化しています。本稿では、この対戦格闘ブームを中心にさまざまな側面から考察します。

格闘ゲームブーム以前

初期の対戦可能なアクションゲームの例として1983年の『マリオブラザーズ』が挙げられます。このゲームでは、2人同時プレイが可能で、協力プレイが求められる一方で、競い合う要素も存在しました。プレイヤーの一人が他のプレイヤーの行動を妨害することができたため、このプレイスタイルが対戦ゲームとして楽しむ要素になっていました。このように、すでに1980年代には対戦アクションゲームは存在していたと言えるのです。さらに『スパイvsスパイ』のような戦略的要素を取り入れたゲームもこの時代のものでした。

格闘ゲームブーム以後

「対戦アクションゲーム」という言葉が確立されるには長い時間がかかりましたが、1990年代末期には、このジャンルが対戦主体のアクションゲームを指す言葉として用いられるようになりました。この時期、カプコンの『ストリートファイターII』によって始まった格闘ゲームの流行は低迷し、ゲームメーカーはよりシンプルな操作系を持つゲームを開発し始めます。こうして従来の複雑なコマンドが排除された結果、対戦アクションゲームが誕生しました。

その中でも特に有名なのが、1999年にNINTENDO64向けにリリースされた『大乱闘スマッシュブラザーズ』です。この作品は、多数の任天堂キャラクターを使い、シンプルな操作体系を持つことで多くのプレイヤーから支持を受けました。実際、国内で200万本近くの出荷数を記録し、今なおシリーズが続いています。また、アーケードゲーム『電脳戦機バーチャロン』も、対戦ゲームの新しい可能性を示しました。

近年の動向

最近では、人気の漫画をゲーム化した作品にも対戦アクションゲームが増えています。これにより、操作が簡単になり、より多くの人々が楽しめるように工夫されています。また、他のジャンルからも対戦アクションゲームとしての作品が登場するようになり、より多彩なプレイスタイルが楽しめます。たとえば、『ファイナルファンタジー』の要素を取り入れた『ディシディア ファイナルファンタジー』や、RPGシステムを基にした対戦ゲームである『テイルズ オブ バーサス』などがその例です。

ゲームの特徴

対戦アクションゲームの特徴には、次のような点があります。

• - 操作は比較的シンプルで、8方向レバーと数ボタンで行える。
• - CPU戦や対人戦での基盤は同じで、ステージ毎に異なるキャラクターを攻略していく形式。
• - 簡略化されたメカニクスにより、ゲームバランスが崩れることもあるが、幅広いプレイヤー層を引き付ける要因となります。

ゲームキャラクターの性能には、スタンダード、パワー、スピード、近中遠距離戦と多様なタイプがあり、各キャラクターの特性を活かした戦略が求められます。

対戦アクションゲームは、そのシンプルさから友達と気軽に楽しめるパーティーゲームとしても人気があり、多人数でのプレイも盛り上がる要素となっています。

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