ディスオベイ

DISOBEY（ディスオベイ）とは

プロレスリング・ノアにおいて、2009年から2012年にかけて活動したプロレスラーによるユニットです。モハメド・ヨネが中心となり、ヒール（悪役）として過激なファイトを展開しました。

結成と勢力拡大

2009年1月、モハメド・ヨネが新軍団構想を提唱し、力皇猛がこれに賛同したことが結成のきっかけです。当初からラフファイトや反則行為を厭わないヒール軍団として活動を開始。その後、金丸義信、鈴木鼓太郎、平柳玄藩といったジュニアヘビー級の選手たちが合流し、勢力を拡大しました。

ヒールとしての活動と苦境

結成当初は秋山準や小橋建太といった実力者たちと激しく対立。しかし、徐々にヒールとしての活動が影を潜め、ユニットとしての存在意義が問われるようになります。ヘビー級では、真壁刀義のヒールキャラに押され、ジュニアヘビー級では、金丸と鈴木が正統派スタイルに転向するなど、苦境に立たされました。

当時のGHCジュニアヘビー級王者であった金丸はKENTAから、GHCタッグ王者であった力皇&ヨネは高山善廣&佐野巧真から、「ベルトを持っているだけ」と酷評されるなど、その状況は厳しいものでした。一部では「不発軍団」と揶揄され、ヨネは「不発王」とまで呼ばれることもありました。

王座獲得とユニットの終焉

2009年12月、力皇とヨネはGHCタッグ王座を獲得し、金丸・鈴木組もジュニアヘビー級タッグ王座を防衛するなど、一時的に勢いを取り戻します。しかし、その後は力皇の長期欠場や、メンバー間の対立、離脱などが相次ぎ、ユニットとしての活動は停滞。

2011年には、KENTAがヨネをユニットから追放し、金丸、平柳と新たに「NO MERCY」を結成。ヨネは杉浦貴とタッグを組むなど、新たな道を模索します。2012年2月、ヨネが丸藤正道・杉浦軍に加入したことで、DISOBEYは事実上解散しました。

メンバー

モハメド・ヨネ（リーダー、結成メンバー、最終メンバー）
力皇猛（結成メンバー、後に引退）
鈴木鼓太郎（2009年2月加入、2010年9月脱退）
金丸義信（2009年2月加入、2011年3月離脱）
平柳玄藩（2009年2月加入、2011年3月離脱）
KENTA（2011年1月加入、2011年3月離脱）

主な戦績

GHCタッグ王座：力皇猛 & モハメド・ヨネ
GHCジュニアヘビー級王座：金丸義信
GHCジュニアヘビー級タッグ王座：金丸義信 & 鈴木鼓太郎
日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦優勝：金丸義信 & 鈴木鼓太郎（2009年）
* ジュニアヘビー級リーグ戦優勝：金丸義信（2009年）

DISOBEYは、短期間の活動ではありましたが、プロレスリング・ノアに強烈なインパクトを残したユニットとして、記憶されています。

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