ディック・スレーター

ディック・スレーター (Dick Slater)

概要

ディック・スレーター（本名：リチャード・ヴァン・スレーター）は1951年5月19日にアメリカのフロリダ州タンパで生まれ、2018年10月18日に67歳で亡くなったプロレスラーです。彼はプロレス界において「ダーティ・ディック・スレーター」として知られ、無鉄砲なファイトスタイルと激しい性格でファンを惹きつけました。

日本での活躍

1974年に来日し、全日本プロレスに参加。テリー・ファンクの弟子として、ベビーフェイスとして大いに人気を集めました。特に1980年のチャンピオン・カーニバルでは、アブドーラ・ザ・ブッチャーやジャイアント馬場を抑え、決勝まで進出。この時期はスレーターの日本でのキャリアのピークともいえるでしょう。

来歴

スレーターは1972年に、地元フロリダのNWA傘下団体でデビューし、ヒールとしての地位を固めます。彼のキャリアは徐々に昇進し、1977年にはNWAミズーリ・ヘビー級王座を獲得。その後も数多くのタイトルを保持し、特に南部ヘビー級王座を通算4回も獲得しました。

1970年代後半には日本でも活躍し、テリー・ファンクやジャンボ鶴田との接点を持つようになります。一方アメリカでは、自己流のラフファイトスタイルで観客を魅了し続け、リック・フレアーやハーリー・レイスとともにトップクラスのレスラー選手として認められました。

1980年代にはフロリダとテキサスで活躍し、特にサウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリングで持ち直します。1981年の交通事故によりしばらく欠場しますが、その後、再びリングに立つことになります。1985年から1987年まではWWFに参戦し、南北戦争キャラクターでベビーフェイスとして活動しました。

引退後の生活

スレーターは1996年に背骨を負傷し、プロレスから引退。その後はフロリダで小売業者として生活を送っていましたが、2003年には女性に対する暴力事件で逮捕され、保護観察処分などの実刑を受けました。この事件が彼の晩年に影を落としました。

死去

2018年10月、スレーターは67歳で亡くなりました。彼の死は、多くのプロレスファンや同業者に惜しまれることとなりました。

総括

ディック・スレーターは、アメリカと日本双方で影響力のあるレスラーとして知られています。彼のスタイルや個性は、今なお多くのレスラーに影響を与えています。

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