ディディ・サティヴェ

ディディ・サティヴェ（グルジア語: დიდი სატივე）は、ジョージアのシダ・カルトリ州ハシュリ地区に位置する、ゴミ・テミに属する村落です。シダ・カルトリ平野の西部に広がり、スラムラ川の北岸に位置しています。海抜は約750メートルで、ハシュリからは東北東へ約17キロメートルの距離にあります。

地理

ディディ・サティヴェは、シダ・カルトリ平野の西部に位置し、スラムラ川が村のすぐそばを流れています。周辺はなだらかな丘陵地帯となっており、肥沃な土地が広がっています。このような地形は、農業に適しており、古くから人々の生活を支えてきました。

歴史と語源

村の名前「サティヴェ」は、スラムラ川の両岸を合わせた地域を指す言葉として用いられていました。川の北側は南側よりも集落の規模が大きかったため、「大きい」を意味する「ディディ」を冠して「ディディ・サティヴェ」と呼ばれるようになりました。一方、南側は「小さい」を意味する「パタラ」を付けて「パタラ・サティヴェ」と呼ばれていました。

「サティヴェ」の語源は、「いかだ」を意味する「ティヴィ」に由来するとされています。これに「〜の場所」という意味を持つ接頭辞「サ-」が組み合わさり、「いかだの場所」という意味になったと考えられています。言い伝えによれば、この地にはかつていかだ置き場が存在していたとされています。

文化

村の北東には至聖三者聖堂が建てられており、この地域の人々の信仰の中心となっています。この聖堂は、村の歴史と文化を象徴する重要な建造物であり、多くの人々に崇敬されています。

人口

村の人口は、時代とともに変動しています。近年では、過疎化が進んでいる地域もありますが、ディディ・サティヴェは、豊かな自然と歴史に育まれた村として、その文化と伝統を守り続けています。

参考文献

カルトリ・ソビエト百科事典, 第3巻, 538頁, トビリシ, 1978年.

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