ディミトリス・コロヴォス

ディミトリス・コロヴォス

ディミトリス・コロヴォス（ギリシア語: Δημήτρης Κολοβός）は、1993年4月27日にギリシャで生まれたプロサッカー選手です。主にミッドフィールダーまたはフォワードとしてプレーし、ギリシャ代表経験も持っています。

プロキャリアの始まり

アテネ出身のコロヴォスは、地元クラブを経て2010年にパニオニオスFCに加入し、プロキャリアをスタートさせました。パニオニオスではすぐに頭角を現し、クラブ内でも特に将来を期待される若手選手の一人となります。その活躍は国内強豪クラブに加え、イタリアのACFフィオレンティーナからも注目されましたが、パニオニオスはオファーを拒否し、彼との契約を延長しました。2013年夏にはギリシャ屈指の強豪オリンピアコスFCへ完全移籍を果たしましたが、当初は引き続きパニオニオスに期限付きで在籍しました。

オリンピアコス、そして海外への挑戦

オリンピアコスに正式に合流後、コロヴォスは2015年9月にこのクラブでの公式戦デビューを果たし、同年12月にはカップ戦で初得点を記録しました。

2016年にはベルギーのKVメヘレンに1シーズンの期限付き移籍。メヘレンでは順調なスタートを切ったものの、2017年2月には右膝の前十字靭帯を断裂する重傷を負い、約8ヶ月の長期離脱を余儀なくされました。怪我からのリハビリ期間中にもかかわらず、メヘレンは彼の完全移籍での獲得を決定しました（同年5月）。しかし、怪我の影響もあり復帰後のシーズンは十分なパフォーマンスを発揮できず、オランダのヴィレムIIへの期限付き移籍を経て、新たな環境を求めることになります。

キプロスでの復活とCL本戦出場

2018年12月、コロヴォスはキプロスのオモニア・ニコシアへ買取オプション付きの期限付き移籍をします。オモニアではすぐにフィットし、加入後早期にマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど活躍。クラブは買取オプションを行使し、2019年3月に完全移籍としました。

同年7月には再びギリシャに戻り、パナシナイコスFCへ移籍。パナシナイコスでのプレーを経て、2020年9月にモルドバのFCシェリフ・ティラスポリに期限付き移籍し、翌2021年7月には完全移籍を果たしました。他国からの関心もありましたが、レギュラーとしてプレーしていたこと、そしてUEFAチャンピオンズリーグ予選に出場できる機会を重視してシェリフを選びました。

シェリフでのこの選択は、彼のキャリアの重要な転機となります。2021-22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ予選では、強豪ディナモ・ザグレブ戦で重要なボレーシュートを決めるなど活躍し、シェリフはクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ本戦出場という歴史的な快挙を達成しました。

2022年2月には、トルコリーグのコジャエリスポルへ新たな活躍の場を移しています。

ギリシャ代表での活動

コロヴォスは、U-19やU-20といったギリシャのアンダーカテゴリー代表として国際大会に出場経験があります。

A代表には2014年11月に初招集され、セルビア代表との親善試合でデビュー。2019年3月のUEFA EURO 2020予選では、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦でA代表初得点を記録しています。怪我による離脱期間もありましたが、その後も代表チームに名を連ねています。

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