ディンウィディ郡 (バージニア州)

ディンウィディ郡の概要

ディンウィディ郡（ディンウィディぐん）は、アメリカ合衆国バージニア州の中央部南東に位置する郡です。2010年の国勢調査によると、この郡の人口は28,001人に達し、2000年の24,533人から約14.1%の増加が見られました。郡庁所在地は法人化されていないディンウィディという町で、唯一の法人化町はマッキニーです。このマッキニー町の人口は483人です。

歴史的背景

この地域に初めて住んだのは、紀元前8000年以前のパレオ・インディアンとされています。彼らは動物を狩猟するために移動しながら生活していたと考えられ、多くの石器が郡内で発見されています。ヨーロッパ人がこの地域に到着した際、すでにインディアンが住んでいました。

ディンウィディ郡は1752年にプリンスジョージ郡から分離して成立しました。この郡の名前は、1751年から1758年にかけてバージニア植民地の副総督を務めたロバート・ディンウィディに由来しています。アメリカ独立戦争の際には、郡内から数支の民兵隊が編成されました。

郡の歴史の中で注目すべき人物には、自由黒人の裁縫師エリザベス・バーウェル・ホッブス・ケックリーがいます。彼女はジェファーソン・デイヴィス夫人やメアリー・トッド・リンカーンのために仕えたことで有名です。さらに、同郡からは自由黒人の指物師トマス・デイや、18世紀アメリカの田園部で最初の自由黒人医師トマス・スチュワートという著名な人物が輩出されています。

南北戦争中の1865年3月29日には、ルイス農園の戦いが郡内のクエーカー道路沿いで発生しました。この戦闘では北軍のユリシーズ・グラントが南軍のロバート・E・リーの補給線を遮断しようとした初めの試みでした。北軍のジョシュア・チェンバレン准将が南軍のブッシュロッド・R・ジョンソン少将の部隊と交戦し、戦闘後北軍は塹壕を掘り、防衛しました。他にも、ホワイトオーク道路の戦い、ディンウィディ・コートハウスの戦い、サザランド・ステーションの戦いなど、郡内では多くの戦闘が繰り広げられました。

地理的特性

ディンウィディ郡の面積は507平方マイル（約1313.1 km²）で、陸地が504平方マイル、そして3平方マイルが水域です。水域の割合は約0.65%となっています。郡は東側にリー砦、西側にピケット砦を持ち、アメリカ陸軍の基地に囲まれた地理的な特性があります。

主要な交通路

この郡に通じる主な交通道路には、州間高速道路85号線、アメリカ国道1号線、アメリカ国道460号線、バージニア州道40号線、バージニア州道142号線、バージニア州道226号線があります。

隣接する地域

ディンウィディ郡は北にチェスターフィールド郡、北東にピーターズバーグ市、東にプリンスジョージ郡、南東にサセックス郡、南にグリーンズビル郡、南西にブランズウィック郡、西にノットウェイ郡、北西にアメリア郡があります。また、部分的にはピーターズバーグ国立戦場跡公園にも接しています。

最後に

ディンウィディ郡には多くの歴史的な背景があり、特に南北戦争においては重要な戦闘が行われた地であることがわかります。郡の歴史協会はこの歴史的郡庁舎に拠点を置き、地域の歴史を後世に伝えています。

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