ディヴァインプロポーションズ

ディヴァインプロポーションズ：類まれな才能と華麗なる競走生活

ディヴァインプロポーションズ (Divine Proportions)。その名にはフランス語で「神の均整」という意味が込められた、まさにその名にふさわしい活躍を見せたフランスの競走馬です。2004年にはカルティエ賞最優秀2歳牝馬、翌2005年には最優秀3歳牝馬に選出されるなど、その類まれな才能は関係者の間で広く知られていました。

デビューから3連勝を飾ると、フランスG1競走のモルニ賞に挑戦。不良馬場という難しいコンディションの中、Laymanに1と1/2馬身差をつけて見事勝利を収めました。続くマルセルブサック賞 (G1) も制覇し、2歳女王の座を確固たるものとしました。

3歳シーズンも勢いは衰えず。グロット賞 (G3) を快勝で飾ると、プール・デッセ・デ・プーリッシュでは5馬身差という圧倒的な強さで勝利。さらに、距離への不安視の声を跳ね除け、ディアヌ賞でも3馬身差をつけて圧勝、フランス牝馬二冠を達成しました。その後もアスタルテ賞 (G1) を制し、9連勝という驚異的な記録を打ち立てました。しかし、ジャック・ル・マロワ賞では惜しくも4着に敗れ、連勝はストップ。このレースでは、半兄のWhipperが2着に入線するなど、家族揃っての活躍となりました。

残念ながら、このレース後に前肢の腱を負傷し、現役を引退。偉大な競走馬としてのキャリアに幕を閉じました。

繁殖牝馬としての活躍

引退後は繁殖牝馬となり、その優れた血統は次の世代へと受け継がれていきました。2006年にはジャイアンツコーズウェイと、2007年にはエーピーインディと交配されました。その産駒からは、新たな名馬が誕生するかもしれません。

ディヴァインプロポーションズの血統背景：名門の血を受け継ぐ

ディヴァインプロポーションズの血統には、数々の名馬の名が刻まれています。半兄には、ジャック・ル・マロワ賞などを制したWhipperがいます。Whipperの父は、ディヴァインプロポーションズの父Kingmamboの全弟であるMiesque's Son。そのため、両馬は非常に近しい血統構成となっています。さらに、祖母Milliemeは名馬Shirley Heightsの全妹であり、その血統の素晴らしさを物語っています。

母の父にはSadler's Wellsが名を連ねます。父Kingmamboと母の父Sadler's Wellsという組み合わせは、かの有名なエルコンドルパサーと同じ配合であり、その潜在能力の高さを示唆しています。

伝説的名牝の軌跡

ディヴァインプロポーションズは、その圧倒的な強さ、そして美しい走りで、多くのファンを魅了しました。9連勝という輝かしい記録、そしてフランス牝馬二冠達成という偉業は、競馬史に永遠に刻まれるでしょう。その才能と気品は、多くの関係者に深い印象を与え、伝説の名牝として語り継がれることでしょう。彼女の血統は、未来の競走馬たちにも素晴らしい才能を授けるものと期待されます。今後の活躍にも注目です。

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