ディヴァイン・インターヴェンション

『ディヴァイン・インターヴェンション』（Divine Intervention）は、スラッシュメタルバンド、スレイヤーが1994年に発表したアルバムであり、スタジオ・アルバムとしては6作目にあたります。

1992年、結成時からのドラマーであったデイヴ・ロンバードが脱退。バンドは、後任として元フォビドゥンのポール・ボスタフを迎えました。その後、アイス-Tとのコラボレーションで、エクスプロイテッドのカバー「ディスオーダー」をメドレーにした楽曲を映画『ジャッジメント・ナイト』（1993年公開）のサウンドトラックに提供。その後に本作が発表されました。

発表当時、音楽シーンはオルタナティブ・ロックが隆盛を極め、多くのヘヴィメタル・バンドやハードロック・バンドが苦境に立たされていました。しかし、スレイヤーは自分たちの音楽性を変えることを拒否し、スラッシュメタルの道を突き進みました。音楽評論家のアレックス・ヘンダーソンは、allmusic.comにおいて「『ディヴァイン・インターヴェンション』は、『シーズンズ・イン・ジ・アビス』ほど分かりやすくはないが、同様に魅力的な作品」と評価しています。

本作は、スレイヤーにとって初めて、アメリカのBillboard 200でトップ10入りを達成したアルバムとなりました。イギリスでは、アルバムは全英アルバムチャートで15位にランクインし、収録曲の「セレニティ・イン・マーダー」は全英シングルチャートで50位に達しました。

収録曲

1. キリング・フィールズ - "Killing Fields" - 3:57
作詞：トム・アラヤ／作曲：ケリー・キング
2. セックス、マーダー、アート - "Sex. Murder. Art." - 1:50
作詞：トム・アラヤ／作曲：ケリー・キング
3. フィクショナル・リアリティ - "Fictional Reality" - 3:38
作詞・作曲：ケリー・キング
4. ディトゥヘッド - "Dittohead" - 2:31
作詞・作曲：ケリー・キング
5. ディヴァイン・インターヴェンション - "Divine Intervention" - 5:33
作詞：トム・アラヤ、ポール・ボスタフ、ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング／作曲：ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング
6. サークル・オブ・ビリーフス - "Circle of Beliefs" - 4:30
作詞・作曲：ケリー・キング
7. SS-3 - "SS-3" - 4:07
作詞：ジェフ・ハンネマン／作曲：ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング
8. セレニティ・イン・マーダー - "Serenity in Murder" - 2:36
作詞：トム・アラヤ／作曲：ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング
9. 213 - "213" - 4:52
作詞：トム・アラヤ／作曲：ジェフ・ハンネマン
10. マインド・コントロール - "Mind Control" - 3:04
作詞：トム・アラヤ、ケリー・キング／作曲：ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

参加ミュージシャン

トム・アラヤ - ボーカル、ベース
ジェフ・ハンネマン - ギター
ケリー・キング - ギター
ポール・ボスタフ - ドラムス

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