ディープデイル

ディープデイル（正式名称：ディープデイル・スタジアム）は、イングランドのランカシャー州プレストンに位置するスタジアムで、プレストン・ノースエンドFCの本拠地として知られています。その収容人数は22,222人を誇ります。

歴史と概要

元々は「ディープデイル・ファーム」と呼ばれ、クリケットやラグビーの競技場として使用されていました。特筆すべき点として、スタジアムの外には、プレストンが初めてフットボールリーグで優勝したことを記念し、2001年6月から2010年まで国立サッカー博物館が設置されていました。また、2005年にイングランドで開催されたUEFA欧州女子選手権2005では、ディープデイルがホストスタジアムとして4試合の舞台となりました。

スタジアムの改修

1995年、老朽化したウェスト・スタンドの取り壊しと改修工事が開始され、その後2008年までスタンドの改修が続けられました。現在のスタジアムは、イタリアのジェノヴァにあるスタディオ・ルイジ・フェッラーリス（サンプドリアとジェノアCFCがホームスタジアムとして使用）をモデルに設計されています。

各スタンドの特徴

ディープデイルは、以下の4つの主要なスタンドで構成されています。

パビリオン・スタンド: メインスタンドとして機能しています。
サー・トム・フィニー・スタンド: バックスタンドであり、スタンド内にはプレスエリアやレストランが設けられています。スタンドの外には、プレストン・ノースエンドFCのレジェンドであるトム・フィニーの銅像が建てられており、スタンド自体にも彼の顔が描かれています。
アラン・ケリー・タウン・エンド: ホームチームのサポーターが陣取るゴール裏のスタンドで、アラン・ケリーの顔が描かれています。
ビル・シャンクリー・スタンド: アウェーサポーター向けのゴール裏スタンドであり、ビル・シャンクリーの顔が描かれています。シャンクリーの顔部分は、アウェーサポーターとの緩衝地帯としての役割も果たしています。

特筆すべきは、メインスタンドを除き、各スタンドにはプレストン・ノースエンドFCの歴史に貢献した人物の名前が冠されている点です。

世界遺産登録への動き

2005年、スタジアムに隣接する博物館が、「プロフェッショナル・フットボールの聖地」としてディープデイルをユネスコの世界遺産に登録するよう働きかけました。

入場者数

近年の平均入場者数は以下の通りです。

2007-2008: 12,647人（チャンピオンシップ）
2006-2007: 13,862人（チャンピオンシップ）
2005-2006: 14,619人（チャンピオンシップ）
2004-2005: 13,889人（チャンピオンシップ）

過去の最大入場者数は以下の通りです。

42,684人（旧ディビジョン1）：プレストン 対 アーセナルFC (1938年4月23日)
20,383人（プレーオフ準決勝）：プレストン 対 リーズ・ユナイテッドFC (2006年5月8日、全面座席改修後)

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