デイブソン・フィゲイレード

デイブソン・フィゲイレード

デイブソン・フィゲイレード（1987年12月18日生まれ）は、ブラジルのパラー州ソウレ出身の男性総合格闘家であり、チーム・フィゲイレード/ファイト・レディーに所属しています。元UFC世界フライ級チャンピオンであり、現在はバンタム級ランキング5位にも名を連ねています。フィゲイレードは、強力な打撃力とテクニカルなグラップリングを武器に、数々の名勝負を繰り広げてきました。

来歴

フィゲイレードは幼少期から牧場でカウボーイとして働く傍ら、9歳からレスリングを始めました。16歳の頃にはユーリ・アルカンタラに師事し、総合格闘技（MMA）のトレーニングを始め、その後カポエイラも学ぶことになります。2012年にプロデビューを果たし、ジャングル・ファイトなどで11連勝を遂げ、注目を集めました。

UFCでのキャリア

2017年にUFCデビューを果たすと、彼のキャリアは急速に発展しました。初戦ではTKO勝利を収め、続く試合でも立て続けに勝ち星を重ねました。しかし、2019年にはフライ級ランキング1位のジュシー・フォルミーガとの試合で初めての黒星を喫しました。

その後の試合では再び勝利を収め、2020年2月にはフライ級王座決定戦に挑戦。減量問題に悩まされながらも、試合自体はTKO勝利を収めますが、体重超過のため王座獲得の権利を失うこととなりました。

世界王座獲得

2020年7月、リマッチでジョセフ・ベナビデスを相手に、彼は見事に王座を獲得します。この試合での勝利は、アグレッシブな打撃と巧みなサブミッションを駆使したもので、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。続く防衛戦でもアレックス・ペレスにギロチンチョークで勝利し、初防衛に成功します。

激闘と再戦

2020年12月、ブランドン・モレノとの試合では、フルラウンドに渡って死闘を繰り広げ、判定ドローに終わります。ダナ・ホワイトもこの試合を称賛するなど、その実力が再確認されました。しかし、2021年の再戦ではモレノに敗れ、王座を失うことになります。

王座再奪還

2022年には、再びモレノとのタイトルマッチが実現。フィゲイレードは3度のダウンを奪い、5R判定で王座を奪還しました。この試合は再びファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれ、彼の強さが証明される瞬間となりました。

しかし、2023年に行われたモレノとの4度目の対戦では、ドクターストップによって王座を再び失うことになります。この一連の試合を通じ、彼の戦績は1勝2敗1分となり、バンタム級への転向を表明しました。

バンタム級への挑戦

2023年12月、バンタム級初戦でロブ・フォントに勝利し、続く試合でも元UFC王者コーディ・ガーブラントを相手にサブミッション勝利を飾るなど、新たな階級でも成功を収めています。在籍先のジム「チーム・フィゲイレード」を設立し、地元の若手選手育成にも力を入れています。

プロフィールと人物

フィゲイレードは、プロ選手としての傍ら、寿司職人や美容師、レンガ職人など、多様な職歴を持つ異色のファイターです。また、兄弟には同じく総合格闘家のフランシスコ・フィゲイレードがいます。私生活では既婚で、息子を持つパパでもあります。

獲得タイトル

• - Salvaterra Marajó Fight 57kg級王座（2016年）
• - 第3代UFC世界フライ級王座（2020年）
• - 第5代UFC世界フライ級王座（2022年）

表彰

• - UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト（3回）
• - UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト（1回）
• - MMA Fighting ファイター・オブ・ザ・イヤー（2020年）
• - SHERDOG ファイター・オブ・ザ・イヤー（2020年）

デイブソン・フィゲイレードのこれまでの軌跡は、多くの困難を乗り越えた挑戦の連続でした。彼の物語は、格闘技界においての努力と闘志の象徴と言えるでしょう。

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