デイレン・テリー

デイレン・リー・テリー（Dalen Lee Terry, 2002年7月12日 - ）は、アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス出身のバスケットボール選手で、ポジションはスモールフォワードまたはシューティングガードとして活躍しています。現在はNBAのシカゴ・ブルズに所属し、将来を嘱望される若手選手の一人です。

高校時代

テリーは、アリゾナ州テンピのコロナデルソル高校で才能を発揮した後、フェニックスのヒルクレストプレップアカデミーに編入しました。ヒルクレストプレップアカデミーでは、後にNBAで活躍するディアンドレ・エイトンと共にプレーし、注目を集めました。ヒルクレストプレップアカデミーでの2年間で、テリーは1試合平均15.8得点、7.4リバウンド、10.3アシスト、3.7スティール、1.9ブロックという驚異的な成績を記録しました。また、AAUバスケットボールチーム、コンプトン・マジックでもプレーし、エバン・モーブリーやオニエカ・オコングといった有力選手たちとチームメイトとして切磋琢磨しました。

テリーは、その才能から早くから注目されており、247Sportsによる評価では、2020年の選手の中で全体46位にランクインしました。2019年7月23日には、アリゾナ大学への進学を表明。アリゾナ大学の男子バスケットボールチームへの入団を決めた最初の2020年入学選手となりました。アリゾナ大学以外にも、アリゾナ州立大学、アーカンソー大学、カリフォルニア大学バークレー校、コロラド大学ボルダー校、南カリフォルニア大学、ヴァンダービルト大学など、多くの強豪大学から勧誘を受けていました。

大学時代

アリゾナ大学での1年生時、テリーは26試合に出場（14試合で先発）し、1試合平均4.6得点、3.2リバウンド、1.5アシストを記録しました。アリゾナ州立大学戦では、スリーポイントシュートを3本全て成功させるなど、13得点を挙げ、その年の最高得点をマークしました。しかし、アリゾナ大学が贈収賄調査に関与した疑いを受け、ポストシーズンの辞退を決定したため、2021年のPac-12トーナメントとNCAAトーナメントには出場できませんでした。

2年生になると、テリーは全37試合に先発出場し、1試合平均8得点、4.8リバウンド、3.9アシスト、1.2スティールを記録しました。Pac-12カンファレンスでは、アシスト/ターンオーバー比率で2位（2.84）、アシスト数で6位（3.92）、フィールドゴール成功率で8位（50.2%）、スティール数で9位（1.24）に入るなど、優れた成績を残しました。

特に、テリーはPac-12カンファレンスのオールディフェンシブ1stチームに選出され、カンファレンス内でも屈指のディフェンダーとして評価されました。テリーの活躍もあり、アリゾナ大学は33勝4敗という好成績を収め、2021年のローマンメインイベント、Pac-12カンファレンスのレギュラーシーズン、2022年のPac-12トーナメントでタイトルを獲得しました。アリゾナ大学での最後の試合となったヒューストン大学戦では、キャリアハイとなる17得点を記録しました。

2022年4月22日、テリーは2022年のNBAドラフトへの参加を表明しました。

NBA

2022年6月23日に行われたNBAドラフトにおいて、テリーは全体18位でシカゴ・ブルズに指名され、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。ブルズでの今後の活躍が期待されています。

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