デイヴ・グレゴリー

デイヴ・グレゴリー：多才なギタリストの軌跡

デイヴ・グレゴリーは、イギリスのスウィンドン出身のギタリストであり、ロックバンドXTCでの活動で広く知られています。1979年のシングル「Life Begins at the Hop」から、1999年のアルバム『アップル・ヴィーナス・ヴォリューム 1』の初期セッションまで、XTCのメンバーとしてギター、キーボード、そしてストリングスのアレンジメントを提供し、バンドのサウンドに大きく貢献しました。

XTCでの活躍

グレゴリーは、アルバム『ドラムス・アンド・ワイアーズ』のレコーディング直前に、バリー・アンドリューズの後任としてXTCに加入。リードギタリストとして、1999年にバンドを脱退するまで活躍しました。彼のギタープレイは、XTCの音楽に独特の色彩を与え、数々の名曲を生み出す原動力となりました。また、彼はキーボードやバックボーカルも担当し、その多才ぶりを発揮しました。

XTC脱退後の活動

XTC脱退後、グレゴリーはセッションミュージシャンとして、ピーター・ガブリエル、エイミー・マン、カッド、マーク・アーモンド、ビンゴ・デュランゴ、ジョニー・ヘイツ・ジャズ、ジェイソン・ドノヴァン、マーティン・ニューウェル、ルイ・フィリップ、ルル、マーク・オーエン、R.スティーヴィー・ムーアなど、数多くのアーティストと共演。その卓越した演奏技術と音楽センスは、多くのミュージシャンから高く評価されています。また、スティーヴ・ホガースの「h-Band」にも定期的に参加しているほか、ポーキュパイン・ツリーのアルバム『ライトバルブ・サン〜太陽電球』のストリングスアレンジや、ダブリンのグループ、パグウォッシュの作品にも貢献しています。

ビッグ・ビッグ・トレインへの参加

2009年、グレゴリーはプログレッシブ・ロックバンド、ビッグ・ビッグ・トレインのアルバム『The Underfall Yard』にゲストミュージシャンとして参加。その後、EP『Far Skies Deep Time』にも参加し、2012年のアルバム『English Electric Part One』で正式メンバーとなりました。2020年初頭にバンドを離れるまでの間、彼はビッグ・ビッグ・トレインの音楽に欠かせない存在として、その才能を発揮し続けました。

ティン・スピリッツ

グレゴリーは、元Stamford Ampのシンガーであるマーク・キルミンスター、ギタリストのダニエル・スタインハート、ドラマーのダグラス・ムサードと共に、ティン・スピリッツというバンドを結成。2011年4月には、デビューアルバム『Wired to Earth』をリリースしました。ティン・スピリッツは、2011年3月にオランダで開催された「Marillionweekend」で、マリリオンのサポートアクトを務めました。

その他の活動

グレゴリーは、スティーヴ・ホガースとリチャード・バルビエリによる2012年のアルバム『Not the Weapon but the Hand』にもゲストとして参加。2013年には、『1001 Guitars to Dream of Playing Before You Die』という本に寄稿するなど、多岐にわたる活動を展開しています。

私生活

グレゴリーは糖尿病を患っていますが、2004年に糖尿病網膜症でキャリアを脅かされたものの、その後完全に回復しました。

デイヴ・グレゴリーは、その卓越した音楽的才能と多様な活動を通じて、ロック音楽の世界に大きな足跡を残しています。

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