デカガール

デカガール

『デカガール』は、長崎尚志が原作、芳崎せいむが作画を手がけた日本の漫画作品です。2008年から2011年まで講談社の漫画雑誌『Kiss PLUS』にて連載され、KCデラックスより全6巻が刊行されました。

あらすじ

物語の主人公は、静岡県警本部捜査一課に配属された新人女刑事・日野まる香。殺人や強行犯を扱う部署で、男性ばかりの職場で「マスコットガール」扱いされながらも、「困っている人を救いたい」という強い正義感と、並外れた嗅覚を武器に事件解決に奔走します。まる香は、事件を解決するだけでなく、ペットを助けたりしながら、真の刑事として成長していく姿が描かれています。

主な登場人物

日野 まる香（ひの まるか）
静岡県警本部捜査一課強行班三係・奥菜班に所属する刑事。巡査部長。県知事の「働く女性」推進の一環で、念願の刑事となる。非常に優れた嗅覚を持ち、その能力で数々の事件を解決に導く。実家は「日の丸庵」という食堂で、両親が所有するアパート「日の丸荘」の2階に、多数のペットと共に暮らしている。趣味は特になく、恋人もいない。
奥菜（おきな）
捜査一課・奥菜班の班長。警部補。まる香の直属の上司であり、クールで厳しい態度で接する。過去に発生した連続事件に深く固執している。
並木（なみき）
捜査一課・奥菜班の刑事。戦国時代マニアで、年配ながらも明るい性格。
藪（やぶ）
捜査一課・奥菜班の刑事。地味で落ち着いた雰囲気で、まる香にも丁寧に指導を行う。
大岩 蔵之助（おおいわ くらのすけ）
捜査一課・奥菜班の刑事。巡査部長。金髪メッシュのカラーシャツを着ており、軽薄な印象を与える。まる香には尊大な態度を取るが、根は熱血漢。ヘアスタイルが頻繁に変わる。
本村（ほんむら）
捜査一課・奥菜班の刑事。まる香に一目惚れする。グルメ。
細川 鮎美（ほそかわ あゆみ）
鑑識課に所属し、まる香とは同期の友人。華やかな美人だが、性格は豪胆。猫派。
日野 庸志（ひの ようじ）
まる香の兄。同じアパートの下の階に住んでいる。草食系で、人にも動物にも優しいが、頼りない一面もある。獣医の資格を持っているが、過去の出来事がきっかけで、夜間以外は引きこもりの生活を送っている。
鞍馬（くらま）
捜査一課・五係の班長。警部補。奥菜とは同期。「鞍馬天狗」という異名を持ち、上司や部下からの評判も良い。奥菜とは因縁がある。
葉月（はづき）
麦湯署に所属していたが、後に捜査一課・奥菜班に異動。静岡県警で有能な刑事になることを夢見ている。
百鬼（なきり）
静岡県警の監察官。
ロッシーニ
「閏年の誘拐魔」と呼ばれる謎の人物。ロッシーニの作曲したオペラと共に、4年に一度犯行を繰り返すと言われている。警察内部では都市伝説として扱われ、存在を疑われている。
ジロウ・ツナ・スミレ・ムラマツ・キウイ
日の丸荘のまる香の部屋で飼われている犬や猫たち。他にも多数のペットと暮らしている。

書誌情報

長崎尚志・芳崎せいむ 『デカガール』 講談社〈KCデラックス〉、全6巻
2009年1月30日発売、ISBN 978-4-06-375639-5
2009年9月11日発売、ISBN 978-4-06-375788-0
2010年4月21日発売、ISBN 978-4-06-375897-9
2010年10月22日発売、ISBN 978-4-06-375981-5
2011年5月23日発売、ISBN 978-4-06-376060-6
2011年12月22日発売、ISBN 978-4-06-376169-6

外部リンク

担当からのメッセージ - 講談社によるページ
芳崎せいむインタビュー - 講談社によるページ
* 芳崎せいむ公式サイト SAY BY SEIMU - 作者芳崎せいむのページ

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