デスアーミー

デスアーミー：デビルガンダムが生み出す量産型モビルスーツ

デスアーミーは、テレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場する、デビルガンダムによって生み出される人型機動兵器群です。その最大の特徴は、DG細胞によって操られるゾンビ兵が搭乗し、デビルガンダムの命令に忠実に、そして自律的に行動するという点にあります。

標準的な機体であるデスアーミーをはじめ、陸戦型、空戦型、水戦型、宇宙戦型など、さまざまなバリエーションが存在します。これらの機体は、単体での戦闘力は低いものの、常に大群で行動し、数で敵を圧倒します。また、他の機体に偽装したり、デビルガンダムのエネルギー源となるなど、多様な役割を担います。

基本形態：デスアーミー

デスアーミーは、半球状の頭部に巨大な一つ目と、頭頂部に一本の角を持つ人型機動兵器です。その外観は、かつてガンダムファイト第7回大会時に暗躍した裏組織「カオス」の量産型モビルスーツに酷似していますが、その関連性は不明です。武装は金棒型のビームライフルで、接近戦では打撃武器としても使用可能です。

多様なバリエーション

デスアーミーは、オプションパーツを追加することで、様々な環境に対応できるバリエーションが存在します。

デスビースト: 4脚型の機体で、脚部を折りたたんで細身の4脚ユニットに接続します。不整地での行動に適しており、ゴルフボール状の鉄球を発射する専用マシンライフルを装備しています。
デスバーディ: 空戦型バリエーションで、背部に翼型の大型飛行ユニットを装備しています。肩には巨大なビーム砲を兼ねるクローを備えており、ユニットを外せばデスアーミーになりますが、体色が異なります。
デスネービー: 水戦型バリエーションで、下半身に魚のような水中機動ユニットを装備し、三叉の槍で戦います。水中機動ユニットは、取り外すと魚雷としても使用可能です。こちらも、ユニットを外すとデスアーミーになりますが、体色が異なります。
デスバット: 宇宙戦用バリエーションで、背部に蝙蝠の翼のようなユニットを装着し、デスアーミーと同様の金棒型ビームライフルを装備しています。
デスマスター: マスターガンダムに擬態したタイプで、頭部が二本角になり、ウイングバインダーのギミックも再現しています。金棒型ビームライフルを装備しています。
デスドラゴン: ドラゴンガンダムに擬態したタイプで、外見だけでなく、伸縮自在のドラゴンクローも再現しています。
デスボール: コロニーデビルガンダムが生み出した体内防衛用兵器で、銀色の鉄球のような外観をしています。電撃攻撃のみを行いますが、大量に現れると脅威となります。

その他のバリエーション

デビルガンダムJr.: ゲーム『SDガンダム GGENERATION F』に登場するバリエーションで、デスアーミーの残骸が集合・合体して誕生しました。四本の脚の間に上半身が逆さにぶら下がっている奇妙な姿をしており、デビルガンダム四天王の能力を備えたビット兵器を操ります。スレイブコントロールにより人間を操ることも可能です。

デスアーミーの戦い

デスアーミーは、その数と死を恐れない進軍で、敵を圧倒します。デビルガンダムのエネルギー源としても機能し、その存在は、デビルガンダムの脅威を象徴するものです。
最終決戦では、ネオ・ジャパンコロニーと融合したデビルガンダムによって多数が放たれ、ゴルビーIIを襲撃しましたが、アレンビーとキラルによって迎撃され、全滅しました。

ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズでは、宇宙だけでなく大気圏内での飛行および戦闘も可能とされています。

デスアーミーは、その特異な設定とデザインから、ガンダムファンに強い印象を与えた機体群と言えるでしょう。

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