マスターガンダム

マスターガンダム

『機動武闘伝Gガンダム』に登場するネオホンコン代表のモビルファイター(MF)。東方不敗マスター・アジアが搭乗する機体で、黒いボディと2本の角が特徴的なデザインです。本記事では、マスターガンダム本体と、そのサポートメカであるモビルホース「風雲再起」について解説します。

デザイン

初期の準備稿では「中堅幹部ガンダム」という仮名称でした。監督の今川泰宏の愛好する『鉄人28号』のブラックオックスをモチーフとした意匠が取り入れられています。デビルガンダムの一部として登場するガンダムヘッドは、マスターガンダムの頭部から2本の角を取り除いたデザインと共通です。

[メカニックデザイン]]はカトキハジメが担当しましたが、『機動警察パトレイバー』に登場するグリフォンに類似しているため、グリフォンのデザイナーである出渕裕に確認を取っています。プラモデル化の際、シールドの変形機構についてカトキが描いた図案が採用され、その後の「[[マスターグレード]」シリーズに繋がるきっかけとなりました。

MG（1/100）

アニメ設定画をそのまま使用し、アクションを重視したため、シールドはウイング状態のみで、変形機構は省略されました。旧1/100シリーズのシールドパーツが流用可能で、マント形態を再現できます。ダークネスフィンガーの再現パーツや、ゴッドフィンガーとの対決シーンを再現するパーツが付属します。

HGFC（1/144）

風雲再起とのセット品として初キット化。シールドはアクション用と展開状態の2種類が付属し、展開状態では左側だけが可動します。ダークネスフィンガーと石破天驚拳を再現するパーツも付属。風雲再起は、HG用アクションベースと同じ穴があり、他のMFも騎乗可能です。アクション用シールドの角度によっては自立が難しいため、補助スタンドが付属しています。

設定解説

ネオホンコン製の最新鋭MFで、クーロンガンダムの発展改良型です。機体はDG細胞で構成されていますが、マスター・アジアの強靭な精神力によって制御されており、自己増殖や自己進化は行われず、自己再生のみに使用されています。ガンダムファイトでは、マスター・アジアがクーロンガンダムから乗り換えた機体として扱われ、デビルガンダム四天王のリーダー的存在です。

ファイティングスーツ

マスター・アジアは、通常の服にファイティングスーツの機能を組み込んだものを着用しています。これは、初期のガンダムファイトで使用されていたもので、彼の動きを完璧に機体にトレースします。漫画版では、自身の服装を模したファイティングスーツを着用しています。

各形態

背部シールドをマントのように覆うノーマルモードと、シールドを展開してパワーアップするアタックモードがあります。

武装・装備

ダークネスショット: 掌底部分に内蔵された計10門の射撃武器。
マスタークロス: ビームで生成される伸縮自在の布状の武器。ビームサーベルと同等の切断能力を持ち、相手を絡め取ることも可能。
ニアクラッシャー: 肘から先を伸縮させ、リーチを伸ばして攻撃する。
ディスタントクラッシャー: 肘から先を射出し、ビームワイヤーで制御する。
* 大型スタビライザー: 背面に2基装備され、マント状のシールドやウイングとして機能。

必殺技

流派東方不敗の技を使用します。

劇中での活躍

サバイバルイレブンの期間中、東京に初登場。その後、クーロンガンダムに擬態してドモンを誘い込み、本性を現します。新生シャッフル同盟の前に強敵として立ちはだかります。ギアナ高地でのシャイニングガンダムとの戦いで敗北しますが、決勝大会ではデビルガンダム討伐に出撃します。バトルロイヤル最終盤では、ゴッドガンダムと激闘を繰り広げ、石破天驚ゴッドフィンガーを受けて破壊されます。コミカライズ版では、ギアナ高地に登場した際、マスター・アジアの遠隔操作であったとされ、30周年記念WEB小説では、コピー機による別物であったとされています。

マスターガンダム（レプリカ）

ゲーム『スーパーロボット大戦R』に登場。オリジナルのマスターガンダムは存在せず、レインが用意した機体で、外観や武装はオリジナルとほぼ同じですが、DG細胞による自己修復能力はありません。しかし、マスター・アジアの操縦技術で、オリジナルに引けを取らない戦闘能力を発揮します。

クーロンガンダム

第12回大会で優勝した機体で、マスター・アジアがかつて搭乗していたシャッフル・ハートの残骸から組み上げられたとされています。流派東方不敗の格闘技を基本戦闘スタイルとし、第12回大会でガンダムファイトに正統派格闘技の旋風を巻き起こしました。第13回大会では、デスアーミー軍団と戦い、マスター・アジアがマスターガンダムに乗り換えた後は、マスターガンダムはクーロンガンダムがDG細胞によって変異した機体と言われています。

風雲再起

マスターガンダムの馬型サポートメカで、モビルホースと呼ばれます。主な武器は頭部の角「ユニコーン・ホーン」。マスターガンダムの移動用として開発されたとする説と、第12回ガンダムファイトの優勝賞品とする説があります。パイロットは風雲再起自身で、モビルトレースシステムで操縦します。台座形態への変形が可能で、MFを背中に乗せて大気圏飛行も可能です。

作中の活躍

ネオホンコンに向かう途中のゴッドガンダムを襲撃した際に初登場。ガンダムファイトでは登場せず、ガンダムヘッドとの戦闘をサポートしました。マスター・アジアの死後、ドモン・カッシュの愛馬となり、ゴッドガンダムをサポートします。ウォルターガンダムを一蹴し、ゴッドガンダムと共にネオジャパンコロニーへ向かい、デビルコロニー戦後、ゴッドガンダムを乗せて凱旋しました。また、『∀ガンダム』や『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』にも、本機の設計図や名前が登場しています。

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