デニ・アヴディア

デニ・アヴディア：新世代を担うイスラエルのバスケットボールの星

デニ・アヴディア（Deni Avdija）は、2001年1月3日生まれ、イスラエル・ベイトゼラ出身のプロバスケットボール選手です。ポートランド・トレイルブレイザーズに所属し、スモールフォワードとして活躍しています。

バスケットボール一家に生まれて

アヴディアは、元ユーゴスラビア代表のバスケットボール選手である父ズッファと、同じくバスケットボール選手であった母シャロンの間に生まれました。まさにバスケットボール一家の中で育ち、幼い頃から才能を開花させました。

16歳で名門マッカビ・テルアビブFCに入団すると、その才能はすぐに開花します。FIBA U20 ヨーロッパ選手権では、イスラエル代表として2018年、2019年と2年連続で金メダルを獲得する原動力となり、2019年大会ではMVPに輝きました。

NBAへの挑戦

2020年、アヴディアはNBAドラフトに挑戦し、ワシントン・ウィザーズから1巡目全体9位で指名を受けました。イスラエル出身の選手としては、非常に高い評価を受けてのドラフト指名となりました。

ウィザーズ入団後、アヴディアはルーキーとして順調な成長を見せていましたが、2021年4月21日の試合で右足首を負傷し、残りのシーズンを欠場することになりました。しかし、怪我から復帰したアヴディアは、着実に力をつけ、2023年1月11日のシカゴ・ブルズ戦ではキャリアハイとなる20リバウンドを記録しました。同年10月には、ウィザーズと4年総額5,500万ドルの延長契約に合意し、チームからの期待の高さが伺えます。2024年2月14日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦では、キャリアハイとなる43得点を記録しました。

ブレイザーズへ移籍、更なる飛躍へ

2024年のNBAドラフト当日、アヴディアはマルコム・ブログドンらとのトレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍しました。新たなチームでの挑戦が始まり、2025年3月2日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、自身初のトリプル・ダブル（30得点、12リバウンド、10アシスト）を達成しました。4月1日のアトランタ・ホークス戦でも2度目のトリプル・ダブルとなる32得点、15リバウンド、10アシスト、2スティールを記録し、チームを勝利に導きました。

プレースタイル

アヴディアは、得点、リバウンド、アシストの全てを高いレベルでこなせるユーティリティプレイヤーです。ドラフト前には「ルカ・ドンチッチ2世」と称されるほどのポテンシャルを秘めています。また、運動能力は突出しているわけではありませんが、ガードからセンターまで複数のポジションを守れるディフェンス力も持ち合わせています。特にペリメーターディフェンスを得意としています。

イスラエル代表としての活躍

アヴディアは、イスラエル代表としても活躍しており、2022年のユーロバスケットでは、初戦のフィンランド戦で23得点、15リバウンドの活躍を見せ、チームの勝利に貢献しました。2戦目のオランダ戦でもゲームハイの21得点を挙げ、チームを逆転勝利に導きました。

デニ・アヴディアは、若く才能あふれるバスケットボール選手として、今後の更なる活躍が期待されています。彼のプレーは、多くのバスケットボールファンを魅了し、イスラエルのバスケットボール界に新たな希望をもたらしています。

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