デビッド・フェルプス

デビッド・フェルプス：多彩な球種でMLBを渡り歩いた右腕投手

デビッド・エドワード・フェルプス（David Edward Phelps , 1986年10月9日 - ）は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、MLBの複数の球団で活躍しました。愛称は「フェルプシー（Phelpsy）」。

プロ入り前

高校時代はバスケットボールと野球を両立。2005年のMLBドラフトではミズーリ州内で有望な新人として注目されましたが、ノートルダム大学への進学を希望し、指名を見送りました。

ヤンキース時代

2008年のMLBドラフト14巡目（全体440位）でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入り。2010年にはAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・ヤンキースへ昇格し、イースタン・リーグのオールスターゲームにも選出されるなど、着実に成長を遂げました。

2012年4月4日にメジャー昇格を果たし、4月8日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー。当初はロングリリーフでしたが、先発ローテーションの谷間を埋めるなど、様々な役割をこなしました。2013年には右腕の故障で戦線離脱を余儀なくされましたが、復帰後もリリーフとしてチームに貢献しました。

2014年は開幕ロースター入りを果たし、リリーフとしてシーズンをスタート。その後、先発ローテーションに定着しましたが、再び故障に見舞われました。

マーリンズ時代

2014年12月19日にトレードでマイアミ・マーリンズへ移籍。2015年は先発ローテーションの一角として23試合に登板しました。2016年にはリリーフに転向すると才能が開花。64試合に登板し、防御率2.28、WHIP1.14という素晴らしい成績をマーク。奪三振能力も向上し、奪三振率11.8を記録しました。

マリナーズ時代

2017年7月20日にトレードでシアトル・マリナーズへ移籍。同年は2チーム合計で54試合に登板しましたが、防御率3.40と前年よりもやや成績を落としました。2018年にはトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休。オフにFAとなりました。

ブルージェイズ、カブス、ブルワーズ、フィリーズ時代

2019年1月12日にトロント・ブルージェイズと契約。同年7月30日にシカゴ・カブスへ移籍。オフにFAとなりました。

2020年1月30日にミルウォーキー・ブルワーズと契約。同年8月31日にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。オフにFAとなりました。

ブルージェイズ復帰と引退

2021年2月11日に古巣のブルージェイズと契約。5月5日に故障者リスト入り。オフにFAとなりましたが、マイナー契約で再契約を結びました。2022年は中継ぎとして65試合に登板し、防御率2.83という好成績を収めました。オフにFAとなり、2023年1月18日に現役引退を表明しました。

投球スタイル

平均約145km/hのフォーシーム、ツーシームを中心に、スライダー、チェンジアップ、カーブ、カッターなど多彩な球種を操りました。

家族

2012年5月22日に第一子となる女児が誕生。2013年12月には次女が生まれています。

デビッド・フェルプスは、その献身的な姿勢と多様な球種で、多くのチームに貢献した投手として記憶されるでしょう。

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