デビッド・ヘルナンデス

デビッド・ホセ・ヘルナンデス：波瀾万丈な野球人生

デビッド・ホセ・ヘルナンデス（David Jose Hernandez）は、1985年5月13日生まれ、カリフォルニア州サクラメント出身の元プロ野球選手です。右投右打の投手として、メジャーリーグ（MLB）で長く活躍しました。メキシコ系アメリカ人である彼は、そのルーツを大切にしていました。

プロ入り前

ヘルナンデスは、MLBドラフトで複数回指名を受けながらも入団を見送りました。2003年にはコロラド・ロッキーズから、2004年にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名を受けましたが、契約には至りませんでした。

ボルチモア・オリオールズ時代

2005年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから指名を受け、プロ入りを果たしました。A-級、A級、A+級、AA級と着実にステップアップし、2008年にはAA級で10勝を挙げる活躍を見せました。2009年にはメジャーデビューを果たし、初登板で初勝利を挙げるなど、鮮烈な印象を残しました。しかし、その後はAAA級との昇降格を繰り返しながら、先発・リリーフとして起用されました。

2010年は開幕ロースター入りを果たしましたが、不調のためリリーフに配置転換。その後はリリーフとして安定した成績を残し、8勝を挙げました。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代

2010年オフにトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。2011年にはチーム最多の74試合に登板し、リリーフとして重要な役割を果たしました。2012年には2年契約を結び、セットアッパーとして活躍。防御率2.50、98奪三振と素晴らしい成績を残しました。

2013年には、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でアメリカ合衆国代表として出場。メキシコ代表からの辞退を経ての出場となりましたが、国際舞台での経験を積みました。シーズンでは、AAA級への降格も経験しましたが、9月にはメジャーに復帰しました。

2014年は右肘の故障でトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休。2015年に復帰しましたが、シーズン終了後にFAとなりました。

フィラデルフィア・フィリーズ時代

2015年オフにフィラデルフィア・フィリーズと契約。2016年にはチーム2位タイとなる70試合に登板し、リリーフとして貢献しました。

その後

2017年はサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結びましたが、アトランタ・ブレーブスへ移籍。その後、ロサンゼルス・エンゼルスを経て、再びダイヤモンドバックスへ移籍しました。

2018年にはシンシナティ・レッズと2年契約を結びましたが、2019年途中に自由契約となりました。その後、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶いませんでした。

2020年にはワシントン・ナショナルズ、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結びましたが、メジャーでの登板機会はなく、2021年以降はどの球団にも所属せず、現役を引退しました。

ヘルナンデスは、メジャーリーグで長きにわたり、リリーフ投手として活躍しました。その間、様々な球団を渡り歩き、多くの経験を積みました。WBCアメリカ代表としての出場も、彼のキャリアにおけるハイライトの一つです。

詳細情報

• - 背番号：63, 29, 30, 33, 47, 37
• - 代表歴：2013 WBCアメリカ合衆国代表

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