デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王

デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王

『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』は、2008年にアトラスから発売されたPlayStation 2用ゲームソフトです。女神転生シリーズの作品であり、デビルサマナーシリーズの第4作目にあたります。

概要

本作は、前作『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団』の続編であり、横溝正史的な土俗サスペンス色が濃い雰囲気の物語が展開されます。初回版には、『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』やサウンドトラックCDが付属するなど、豪華な内容となっています。

システム

前作の反省点を活かし、システム面が大幅に変更されています。

MAGスケジューリングバトル

MPの代わりにMAG（マグネタイト）を消費して仲魔の特技を発動する新バトルシステムが導入されました。敵の弱点属性を突いてMAGを奪い、戦術次第で特技を好きなだけ使い続けることが可能です。

悪魔会話

女神転生シリーズでおなじみのシステムです。仲魔が持つ「話術」によってライドウの会話をサポートし、敵悪魔を仲魔にすることができます。悪魔との相性も重要です。

二体同時召喚

前作では1体のみだった仲魔の召喚可能数が、本作では2体に増加しました。これにより、パーティ編成の幅が広がり、戦略性が大きく向上しています。

悪魔合体

二身合体をベースに、精霊合体、御魂合体、フィーバー合体、思い出特技サービス合体など、様々な合体システムが用意されています。ダンジョン内のセーブポイントから業魔殿を一時的に利用できるようになり、探索中でも合体を行いやすくなりました。

錬剣術

戦闘や悪魔会話で入手する“魔晶”とライドウの刀を合体させ、新たな刀を生み出す武器生成システムです。ライドウの攻撃力が上がるほか、特殊効果が付与されます。

ライドウのアクション

装備している刀によって、太刀・槍・斧の3タイプの強攻撃を繰り出すことができます。また、回避行動も追加され、よりスピーディーな戦闘が楽しめます。

幸運到来・不運襲来

戦闘突入時に、自動効果がルーレット方式で決定されるシステムです。戦闘が有利にも不利にもなる可能性があり、不運状態は運喰い虫で上書きすることも可能です。

運喰い虫

本作のテーマである運不運に大きく影響を与える虫です。捕獲して戦闘でのプラス効果付与に利用できます。

魔人襲来

土地の運勢が低下していると、新月ごとに魔人にエンカウントするリスクがあります。魔人は強力ですが、悪魔会話で戦闘回避も可能です。

別件依頼

鳴海探偵社で受けることができるサブイベントです。本編の進行に無関係なものから、大きく影響するものまで存在します。

マルチエンディング

プレイヤーの行動と選択によって属性が変化し、エンディングやボス、別件依頼に影響を及ぼします。デビルサマナーの「生き様」が描写されます。

ストーリー

大正二十年の帝都を舞台に、「運」にまつわる噂が広がり、人々の心に暗い影が落ちています。ライドウと鳴海は、ある女性からの依頼をきっかけに、帝都から遠く離れた寒村へとたどり着き、帝都に迫る危機を知ることになります。

登場人物

主人公：葛葉ライドウ
十四代目「葛葉ライドウ」の名を継ぐデビルサマナーの少年。帝都守護の任を命じられています。
ゴウト / 業斗 童子
黒猫の姿をした高い知能を持つ存在。ライドウをサポートします。
鳴海
鳴海探偵社の所長でライドウの上司。ライドウの監査役を任ぜられています。
朝倉 タヱ
帝都新報に勤める女性新聞記者。ライドウを可愛がっています。
成田 茜
鳴海探偵社に依頼を持ち込んだ女性。ある男性を探しています。
弾
茜の探し人で、鎌ヌンチャクを武器とする男性。
葛葉 ゲイリン
ライドウの前に現れた白髪の老人。ライドウと同じ葛葉四天王の一人です。
凪
ゲイリンの弟子で、ロシア系ハーフのデビルサマナーの少女。
ルイ・サイファ
ライドウを監視するかのように何度も出会う謎の青年。

漫画版

『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 コドクノマレビト』として、ファミ通.comでウェブコミックが連載されました。アバドン王事件後を舞台に、ライドウが新たな脅威を討つ物語が描かれています。

ドラマCD版

『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 隻眼化神』として、ドラマCDが発売されました。ライドウが新たな事件に挑むオリジナルストーリーが展開されます。

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