デボン・スティル

デボン・スティル：逆境を乗り越えた元NFL選手

デボン・スティル（Devon Still、1989年7月11日 - ）は、ニュージャージー州カムデン出身のアメリカンフットボール選手でした。ポジションはディフェンシブタックル。

プロ入り前

スティルは、デラウェア州ウィルミントンの高校に進学し、3年生の時にはチームキャプテンを務め、59タックル（18ロスタックル）を記録しました。また、バスケットボールと陸上競技にも参加していました。

ペンシルベニア州立大学に進学したスティルは、ジョー・パターノ監督の下で2008年から2011年まで4シーズンを過ごしました。2011年にはチームキャプテンに選ばれ、ビッグ・テン・カンファレンスの最優秀守備選手に選出。同カンファレンスでディフェンシブタックルが選ばれたのは、チームメイトだったジャレッド・オドリックに続いて2人目でした。この年、アウトランド・トロフィーとベドナリク賞のファイナリストにも選ばれ、スポーティングニュースからは、オールアメリカンファーストチームに選ばれました。

プロ入り後

2012年のNFLドラフトでは、ドラフトに招待されましたが、1巡指名はされず、2巡でシンシナティ・ベンガルズに指名されました。この年、開幕から8試合に出場し、157スナップに出場しましたが、0.5サックにとどまりました。

2014年、シーズン開幕前に4歳の娘が小児がんを患い、その治療のため、100%の努力ができないとして、ベンガルズから解雇されました。その後、プラクティススクワッド契約を結びました。この契約は、ベンガルズのヘッドコーチ、マービン・ルイスの温情によるもので、彼はロードへの遠征においてチームに帯同することを免除されました。9月10日、アクティブロースターに昇格し、直後のアトランタ・ファルコンズ戦では3タックルを記録しました。

2015年9月5日、ベンガルズからウェイバーされました。

2016年1月6日、ヒューストン・テキサンズとフューチャー契約を結びました。2017年にはニューヨーク・ジェッツと契約し、同年12月23日に現役引退を表明しました。

人物

前述の通り、2014年に娘がステージ4の小児がんを患ったことを公表しました。その後、がんは寛解しました。このニュースは、多くの人々に感動を与え、スティルは娘の闘病を支えながら、自身のキャリアを追求する姿が注目されました。

従兄弟のアート・スティル、レボン・カークランドもNFLでプレーし、それぞれプロボウルに選ばれています。

デボン・スティルのキャリアは、逆境に立ち向かい、家族を愛する姿勢を示したことで、多くの人々に記憶されています。

もう一度検索