デュッセルドルフ日本人学校

デュッセルドルフ日本人学校 (Japanische Internationale Schule Düsseldorf)

デュッセルドルフ日本人学校（JISD）は、ドイツのデュッセルドルフに位置する日本人学校です。同じ敷地内には、デュッセルドルフ日本語補習校も併設されています。

歴史

1971年4月21日、オーバーカッセルの聖アントニウス教会に付属するカニージウスハウスを仮校舎として開校しました。開校当初は小学部5年生から中学部3年生までの43名が在籍していました。翌1972年には、ドン・ボスコ・シューレの校舎を借り、小学部1年生から4年生までのクラスを新設し、90名の生徒が在籍しました。同年、文部省（当時）から正式に日本人学校として認可を受けました。

1973年3月9日には、それまでの校舎を統合した新しい校舎が現在の地で開校しました。生徒数は順調に増加し、1983年には中等部6学級がランカー通りにある別の学校の校舎を間借りする形で移転しました。1985年には生徒数は880名に達しました。

当時、ヨーロッパには日本式の高等教育を行う学校がなく、JISDもドイツの高校に進学できるレベルのドイツ語教育を提供していなかったため、生徒の多くは中学校卒業後、日本国内の高校に進学していました。この頃の入学者数は約900名でした。

生徒数は1992年に998名となりピークを迎えましたが、その後は減少傾向にあります。2001年にはランカー通りの校舎から中学部が小学部のある校舎に統合されました。1980年代前半から2003年までの間、中等部は常に500名以上の生徒を抱えていました。2016年時点での生徒数は、小学部が356名、中等部が108名です。

カリキュラム

保護者が生徒に日本で高等教育を受けさせたいという意向が強いため、授業は基本的に日本語で行われています。外国語教育については、1985年時点では週2時間のドイツ語クラスのみでした。当時の学校幹部はAP通信の取材に対し、演劇やピクニックなどを通して地域住民との文化交流を図りたいと述べています。

教員

教員の多くは文部科学省の在外教育施設派遣制度により、日本から派遣されています。1985年時点では約30名の教員が勤務していました。

主な出身者

伊藤真（伊藤塾塾長、弁護士）
小西雅子（世界自然保護基金ジャパン気候変動オフィサー、気象予報士、元中部日本放送アナウンサー）
村山斉（物理学者、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構初代機構長）
三浦りさ子（タレント、モデル）
沢松奈生子（元女子プロテニス選手）
田村英里子（女優、歌手）
平松あゆみ（フリーアナウンサー、元フジテレビアナウンサー）
新倉瞳（チェリスト）
網野泰寛（実業家）
ニシダ（ラランド）

関連項目

デュッセルドルフの日本人コミュニティ
日本デー

日本国内にあるドイツ系インターナショナルスクール

東京・横浜独逸学園
神戸ドイツ学院インターナショナル

参考文献

垣内信子. "日本人学校と帰国子女教育についての一考察 : デュッセルドルフ日本人学校の事例を通して" 千葉大学教育実践研究. 8, 67-74, 2001-03.
平山順造 Hirayama Junzō. "デュッセルドルフ日本人学校における国際理解教育 : 自己表現力とコミュニケーション能力の育成を目指して." 在外教育施設における指導実践記録 22, 67-70, 1999. 東京学芸大学.
関岡朋子. "Herzlich willkommen!--ようこそデュッセルドルフ日本人学校へ (図書館の話題a la carte)." The Library Journal (図書館雑誌) 99(7), 437-439, 2005-07. 日本図書館協会.

外部リンク

Japanische Internationale Schule in Düsseldorf (日本語、ドイツ語)
Internationale Schule e.V. in Düsseldorf/ デュッセルドルフ日本人学校 - Facebook
デュッセルドルフ日本人学校 (@jisd_dus) - Instagram

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