デヴィッド・バーリー

デヴィッド・バーリーについて

デヴィッド・バーリー（David Burghley, 1905年2月9日 - 1981年10月22日）は、イギリスの優れた陸上競技選手であり、貴族、政治家としても知られています。彼は第6代エクセター侯爵デヴィッド・ジョージ・ブラウンロー・セシル（David George Brownlow Cecil, 6th Marquess of Exeter）として名を馳せましたが、生前はバーリー卿（Lord Burghley）という称号で呼ばれていました。彼の家名はバーリーではなく、セシルです。

若年期と教育

デヴィッド・バーリーは、リンカンシャー州スタンフォードにて、第5代エクセター侯爵ウィリアム・セシルの息子として誕生しました。教育は、名門であるイートン校を経て、スイスのInstitut Le Rosey、さらにモードリン・カレッジに通いました。この経歴からも分かるように、彼は上流階級に属しており、教育を受ける環境に恵まれていました。

若い頃から彼は陸上競技に才能を示し、特にパブリックスクール時代や大学時代には名を馳せる存在となりました。1929年からは英国AAA選手権の120ヤード走で3連覇を達成し、440ヤードハードルでも1926年から3連覇、そして1930年から再度3連覇を果たすなど、その繁栄は続きました。

オリンピックでの活躍

バーリーが初めてオリンピックの世界に登場したのは、1924年のパリオリンピックでした。この時、彼は110mハードルに出場しましたが、予選を突破することはできませんでした。しかし、1928年のアムステルダムオリンピックでは、より充実した成績を収めます。再度110mハードルに挑戦しましたが、準決勝で敗退。その代わりに登場した400mハードルでは、アメリカの選手たちを打ち破り、金メダルを獲得しました。

さらに、1930年に行われた大英帝国競技大会では、120ヤードおよび440ヤードの両ハードル種目、そして4×400mリレーで金メダルを獲得します。こうして、国際舞台でその名声を高めていきました。

政治と運営

彼のスポーツ界でのキャリアに加え、バーリーは1931年に下院議員に選出されます。翌1932年にはロサンゼルスオリンピックに出場しますが、そのために議会を欠席しました。400mハードルでは5位に終わったものの、4×400mリレーでは銀メダルを得ることに成功しました。

バーリーはその後もスポーツ界での活動を続け、英国陸連の会長を40年間務めました。さらに、1946年からの30年間、国際陸連の会長を務め、国際オリンピック委員として48年の長きにわたる活躍もありました。特に1948年のロンドンオリンピックでは組織委員長として重要な役割を果たしました。

晩年

1956年には、父の死を受けて第6代エクセター侯爵に就任しました。また、プライベートでは二度の結婚を経て、最初の結婚で一子をもうけましたが、その子は1歳で亡くなっています。そのほかにも4人の娘を持っていました。

1981年にバーリーが亡くなると、エクセター侯爵位は弟のウィリアムが引き継ぎました。バーリーのスポーツ選手としての業績や、政治家としての功績は、今なお語り継がれています。彼の人生は、スポーツと政治の両方で多大な影響を与えたことを証明しています。

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