デービッド・ハヴィリ

デービッド・ハヴィリ

プロフィール

デービッド・ハヴィリ（David Havili）は、1994年12月23日にニュージーランドのネルソンで生まれた、プロフェッショナルなラグビーユニオン選手です。彼は現在、南半球最高峰のプロリーグであるスーパーラグビー・パシフィックに参戦する強豪チーム、クルセイダーズに所属しており、チームにとって不可欠なバックラインプレーヤーとして活躍しています。

彼の最大の特長の一つは、そのポジションの多様性です。彼はスタンドオフ（SO）、センター（CTB）、フルバック（FB）といった、バックスの主要なポジションを高いレベルでこなすことができます。身長184cm、体重88kgというバランスの取れた体格は、これらの異なる役割を果たす上で有利に働いています。

家族もラグビーと深く関わっており、彼の弟であるウィリアム・ハヴィリもラグビー選手として活躍しており、トンガ代表として国際試合に出場した経験を持っています。

経歴

ハヴィリのプロキャリアは、ニュージーランド国内の州代表選手権であるNPC（National Provincial Championship）に所属するタスマン・マコーズで始まりました。タスマンでの経験を通じて実力を磨いた彼は、その才能が認められ、2015年にスーパーラグビーのクルセイダーズに加入しました。

クルセイダーズ加入後、彼はすぐにチームのレギュラーポジションを獲得し、スタンドオフ、センター、フルバックとしてチームの攻撃と防御を支える中心選手となりました。彼の安定したプレーと多才さは、クルセイダーズがスーパーラグビーで多くの成功を収める上で重要な要素となっています。特に、冷静なゲームメイク、正確なキック、ラインブレイク能力、そして最後の砦としての堅実なディフェンスは、彼のプレーの大きな魅力です。

代表活動

ハヴィリは若い頃からニュージーランドラグビー界の注目選手でした。U20ニュージーランド代表に選出された経験は、彼の将来性を早期に示していました。

その後、ラグビーユニオン界で最も成功した代表チームとして知られるニュージーランド代表、通称「オールブラックス」に選出される栄誉に浴しました。2022年10月時点で、彼はオールブラックスとして21キャップを獲得しており、数々のテストマッチで世界の強豪相手にプレーしてきました。彼の国際舞台での経験は豊富であり、チームにとって貴重な存在です。

さらに、ラグビー界の伝統的な招待チームであるバーバリアンズにも選ばれており、これは彼のプレステージの高さと、世界中のラグビーファンからの評価の高さを示しています。

彼のキャリアにおける大きな出来事の一つは、ラグビー界最大の大会であるラグビーワールドカップ2023のニュージーランド代表スコッドに選ばれたことです。世界のトッププレーヤーが集まるこの舞台での活躍は、彼のラグビー人生において重要なマイルストーンとなりました。

まとめ

デービッド・ハヴィリは、クルセイダーズでのクラブレベルでの成功と、オールブラックスでの国際レベルでの活躍を両立させている、現代ラグビーを代表する多才なプレーヤーです。スタンドオフ、センター、フルバックといった複数のポジションを高いレベルでこなす彼の能力は、チームに戦術的な柔軟性をもたらします。弟も国際的なラグビー選手であることからも、彼のラグビーへの情熱と才能がうかがえます。

安定したパフォーマンスとチームへの献身的な姿勢で、彼は多くのファンを魅了しています。今後もクルセイダーズとオールブラックスの両方での彼の更なる活躍から目が離せません。

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