トゥイ (スペイン)

スペイン、ガリシア州の都市トゥイ：歴史と文化が息づく国境の街

トゥイ（Tui）は、スペイン北西部、ガリシア州ポンテベドラ県に位置する都市です。コマルカ・ド・バイショ・ミーニョの中心自治体であり、かつてはトゥイ県の県都として栄えました。ミーニョ川を挟んでポルトガルと隣接しており、古くから交通の要衝として重要な役割を果たしてきました。

地理と人口

トゥイは、ポンテベドラ県の南西部に位置し、ゴンドマール、オ・ポリーニョ、サルセーダ・デ・カセーラス、トミーニョといった自治体と隣接しています。2013年の人口は約1万6827人で、住民は「tudense」と呼ばれています。ガリシア語が広く話されており、自治体人口の8割以上がガリシア語を話します。

歴史

トゥイの地には、先史時代から人々が生活していました。ビーゴへの高速道路建設中に発見された遺跡は、前期旧石器時代に遡ると推定されています。肥沃なミーニョ川の渓谷は、古くから人々の食糧採集に適しており、旧石器時代や新石器時代の遺跡が数多く残されています。金属加工が始まった6000年前の遺物も発見されており、この地の豊かな歴史を物語っています。

政治

現在の自治体首長はガリシア国民党（PPdeG）のモイセス・ロドリゲス・ペレス氏です。自治体評議員は、ガリシア国民党、At.T.、ガリシア社会党（PSdeG-PSOE）、ガリシア民族主義ブロック（BNG）、C.XXIの各党から選出されています。

交通

トゥイは、陸上、海上、航空の交通の便に恵まれています。高速道路AP-9号線や国道N-550号線が通り、ガリシア北部やポルトガルへのアクセスが容易です。鉄道駅も2つあり、ビーゴやポルトガルと繋がっています。また、国際線も発着するビーゴ空港へも約25kmの距離です。ミーニョ川はトゥイまで航行可能であり、水上交通も利用されています。

名所・史跡

トゥイの最も重要な建築物は、ロマネスク様式とゴシック様式が融合した大聖堂（カテドラル）です。1120年に建設が始まり、特に西側の門（ポルターダ）は、イベリア半島で最初のゴシック建築として知られています。その他にも、サン・テルモ教会やサント・ドミンゴ修道院など、歴史的な建造物が数多く残っています。

トゥイ大聖堂（Catedral de Santa María de Tui）
サン・テルモ教会
サント・ドミンゴ修道院

教区

トゥイは12の教区に分かれており、その中心はトゥイ教区のトゥイ地区です。

外部リンク

トゥイ公式サイト

トゥイは、豊かな自然と歴史、文化が調和した魅力的な都市です。ミーニョ川を挟んでポルトガルと国境を接するこの街を訪れ、その歴史と文化に触れてみてください。

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