トゥー・ヒューマン

トゥー・ヒューマン (Too Human)

『トゥー・ヒューマン』は、シリコンナイツによるアクションRPGで、Xbox 360向けにマイクロソフトから発表されたゲームです。この作品のキャッチコピーは「人間のカラダを捨てた。人間でいるために」となっており、圧倒的なエピック感を漂わせています。公式サイトやメディアでは、『Halo 3』や『Gears of War』に続く傑作として位置付けられ、期待を大いに集めました。初回特典として、スペシャル・アーマーのダウンロード・コードも用意されており、使用できるのは一度だけです。

ストーリー

遠い未来、機械と人間の間に全面戦争が勃発します。この戦争は、やがて反物質兵器や核兵器を用いた熾烈な核戦争へ進展し、核の冬を迎えます。この影響で人類は存亡の危機に直面し、生き残った者たちは「ミズガルズ」と呼ばれる最後の避難所へと逃げ込みました。人々を守るため、戦士たちは肉体と精神を強化し、能力を超越した存在「アシール」となります。この時期の出来事は「神々の夜明け」として知られ、アシールたちによってミズガルズの平和は保たれていました。

数世代後、アシールのひとりであるバルドルは、酒場でまさに人々が危機に晒される出来事に遭遇します。機械の化物が人々を襲ったのです。バルドルはこの脅威に立ち向かい、アシールの番人であるヘイムダルに事の次第を報告します。さらには、逃げた機械の獣「グレンデル」を討つべく、バルドルは武装捜索部隊を率いてミズガルズの「壁の外」へと向かいます。

キャラクター

この物語には、その中心にあるバルドルをはじめとして、アシールたちが多く関わります。彼らはミズガルズの兵士たちと連携し、ロキやヘルの父子を含む敵勢力とも戦います。具体的には、バルドルは若きアシールの代表として人々への愛情を持つキャラクターです。彼は、神々の夜明けを体験した最初の世代ですが、実年齢は200年以上にわたり、特にオーディンを父に持つことから、資格を備えています。

その他のキャラクターたちも独特で、ヘイムダルはアシールの番人として行動を監視し、フレイヤはサイバースペースの精通者として関与します。トールは特に勇敢な戦士で、独自のスタイルで戦います。テュールは過去の悲劇を背負いながらも、物語で重要な役割を果たします。イドゥンはサイバネティクス技術の専門家としてアシールたちを支えています。

ゲームシステム

『トゥー・ヒューマン』では、操作の直感性にこだわり、右スティックを主要な入力デバイスとしています。敵に攻撃する際にはスティックの向きにより、近接での攻撃が可能です。さらに、銃器めがけた戦闘もスムーズに行え、リアルタイムで目標を変えながら攻撃となるため、戦闘のダイナミックさが引き立てられています。

主人公のクラスは冒頭で選択することができ、後に変更はできません。主なクラスには万能型のチャンピオン、銃器戦闘に特化したコマンドー、高い防御力を持つディフェンダー、攻撃力の高さが際立つベルセルク、自己再生能力を持つバイオ・エンジニアがあります。武器も多様であり、剣やハンマー、銃器といった様々な武器がプレイヤーの手に渡るため、それぞれのプレイスタイルに応じた戦闘が楽しめます。

発展

ただし、開発にあたってはEpic Gamesとの間でトラブルが発生しました。Unreal Engine 3のライセンスを受けたものの、約束された完全なバージョンが提供されず、結果的にシリコンナイツはEpicを起訴しました。この出来事は本作の背景にも影響を及ぼしました。

このように、『トゥー・ヒューマン』はアクションRPGとしての革新性と神話的な要素が融合した作品で、多様なキャラクターと独特なストーリーラインを展開します。

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