トニー・ケンプ

アンソニー・アレン・ケンプ：メジャーを渡り歩くユーティリティプレーヤー

アンソニー・アレン・ケンプ（Anthony Allen Kemp）は、1991年10月31日、アメリカ合衆国テネシー州フランクリン出身のプロ野球選手です。外野手、二塁手としてプレーし、右投左打。現在はフリーエージェントとなっています。愛称は「ケンピー（Kempy）」。

プロ入りとアストロズ時代

2013年のMLBドラフト5巡目（全体137位）でヒューストン・アストロズから指名され、プロのキャリアをスタートさせました。ルーキーイヤーはA-級とA級で経験を積み、打率.273、2本塁打、22打点、21盗塁を記録。

2014年にはA+級とAA級でプレーし、打率.316、8本塁打、58打点、41盗塁と大きく成長。

2015年はAA級とAAA級でプレーし、打率.308、3本塁打、48打点、35盗塁をマーク。7月にはオールスター・フューチャーズゲームにも選出され、将来を嘱望される存在となりました。

2016年、AAA級でシーズンを迎え、5月にメジャーデビュー。デビュー2戦目で初安打を記録し、9月にはメジャー初本塁打を放ちました。この年は59試合に出場し、打率.217、1本塁打、7打点、2盗塁という成績でした。

カブス、アスレチックス時代

2019年7月、シカゴ・カブスへ移籍。

2020年にはオークランド・アスレチックスへ移籍しました。移籍初年度は不振でしたが、2021年には打率.279、出塁率.382、OPS.800と好成績を記録。特筆すべきは、52四球に対し51三振と、四球が三振を上回ったことです。この年、350打席以上の選手で四球が三振を上回ったのは、ケンプを含めてわずか3人でした。

2022年は再び不振に陥りましたが、シーズン後半には調子を取り戻し、サヨナラ安打も記録しました。2023年オフにFAとなっています。

オリオールズ、ツインズ、レッズ傘下時代

2024年はシンシナティ・レッズとマイナー契約を結びましたが、自由契約に。その後、ボルチモア・オリオールズと契約しましたが、すぐにFAとなりました。

その後、ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びましたが、契約のオプトアウト条項を行使して退団。

2024年7月には再びシンシナティ・レッズとマイナー契約を結びましたが、8月30日に自由契約となっています。

プレースタイル

ケンプは内外野をこなせるユーティリティプレーヤーであり、俊足巧打が持ち味です。選球眼にも優れており、四球を多く選ぶことができます。2021年には四球数が三振数を上回るなど、その能力の高さを示しました。

今後の展望

2024年は複数の球団を渡り歩くなど、苦しいシーズンを送っていますが、ユーティリティ性や選球眼の良さは健在です。今後の活躍に期待しましょう。

年度別打撃成績

（2024年度シーズン終了時）

年度別守備成績

（内野・外野、2024年度シーズン終了時）

記録

MiLBオールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2015年）

背番号

16（2016年）
18（2017年 - 2019年途中）
21（2019年途中 - 同年途中）
4（2019年途中 - 同年終了）
5（2020年 - 2023年）
* 12（2024年）

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