トニー・ポポヴィッチ

アンソニー・ポポヴィッチについて

アンソニー・ポポヴィッチは、1973年7月4日にオーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニーで生まれた元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者としても活躍しています。彼のフットボールキャリアは1989年に始まり、ディフェンダーとして多くの成功を収めました。

現役時代のキャリア

ポポヴィッチは16歳の時、シドニー・ユナイテッドでプロの道を歩み始めました。その後、各年代別代表チームでの出場を果たし、特に1992年のバルセロナ五輪ではU-23代表として4位入賞に貢献しました。1995年には親善試合でオーストラリア代表としてデビューを果たし、以降も多くの国際大会に姿を見せました。

1997年、ポポヴィッチは日本のJリーグ・サンフレッチェ広島に移籍し、守備の要としての役割を果たしました。この時期にはチームのキャプテンを務め、PKキッカーとしても知られています。また、2001年にはイングランドのクリスタルパレスFCに移籍し、プレミアリーグ昇格にも寄与しました。ワールドカップ予選にも出場し、2006 FIFAワールドカップに参加しましたが、グループリーグではブラジル戦にのみ出場しました。

ポポヴィッチはその後、カタールのアル・アラビに移籍しましたが、ホームシックから退団することになります。そして2007年にため、戻ったシドニーFCでキャプテンとしての役割を果たし、2008年には現役を引退しました。

指導者としての道

現役引退後、ポポヴィッチはシドニーFCでアシスタントコーチを務め、2009年には監督代行を務めることになります。2011年からは再びクリスタルパレスFCにアシスタントコーチとして在籍しました。2012年5月、オーストラリアに戻り、Aリーグに新規参入したウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCの初代監督に就任、驚異的な勢いでリーグ優勝を果たし、リーグ最優秀監督賞を受賞しました。

さらに、2014年にはAFCチャンピオンズリーグの決勝に進出し、同大会での優勝を果たすという快挙を成し遂げました。その後、2020年にはギリシャのクサンティFCの指揮を執りましたが、翌年にはメルボルン・ビクトリーFCの監督に就任し、再び成功を収めました。特に2021年のFFAカップ優勝は彼の指導者としての手腕を示す素晴らしい成果です。

人物像

ポポヴィッチは、1990年代から2000年代にかけてのオーストラリアサッカー界で屈強なセンターバックとして知られています。空中戦に優れ、高いセットプレーの得点力を誇る彼は、キャプテンとしての責任感とリーダーシップを持っています。彼はクロアチア系移民であり、その背景が彼のプレースタイルやサッカーへの情熱に影響を与えているとされています。

成績とタイトル

ポポヴィッチは、選手としてのキャリアの中で多くのタイトルを獲得しました。オーストラリア代表ではOFCネイションズカップを3回制覇し、監督としてはウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCでAリーグレギュラーシーズンを勝ち取っています。個人としてもAリーグ年間最優秀監督に選ばれるなど、指導者としての評価も高いです。彼のサッカー人生は、選手、監督としてともに大きな成功を収めており、オーストラリアのサッカー界において重要な存在となっています。

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