トニー・ロモ

アントニオ・ラミーロ・ロモ：カウボーイズを彩った名QBの軌跡

アントニオ・ラミーロ・ロモ（Antonio "Tony" Ramiro Romo）は、1980年4月21日、カリフォルニア州サンディエゴで生まれました。NFLのダラス・カウボーイズでクォーターバック（QB）として活躍し、現在はCBSスポーツの解説者を務めています。

プロ入りまで

父親がアメリカ海軍に勤務していた関係でサンディエゴで生まれたロモは、2歳の時にウィスコンシン州バーリントンへ移住。幼少期から優れた運動能力を発揮し、リトルリーグのオールスターにも選ばれました。高校2年生の時にQBとして初めてプレーし、チームをプレーオフに導く活躍を見せました。東イリノイ大学に進学後も、ウォルター・ペイトン賞を受賞するなど輝かしい実績を重ね、2003年にドラフト外フリーエージェントとしてダラス・カウボーイズに入団を果たします。

カウボーイズでの活躍

2003年～2006年

入団当初は控えQBでしたが、2006年のシーズン途中から先発に抜擢されると、その才能を開花させます。ヒューストン・テキサンズ戦でNFLデビューを飾り、ニューヨーク・ジャイアンツ戦では2タッチダウンを記録。カロライナ・パンサーズ戦で初先発を飾ると、チームを勝利に導きました。サンクスギビングデイのタンパベイ・バッカニアーズ戦では、5タッチダウンパスを成功させるなど、圧巻のパフォーマンスを披露しました。チームは2003年以来となるプレーオフに進出を果たしましたが、シアトル・シーホークスとの試合では、FGを狙う場面でロモがスナップをファンブルし、惜しくも敗退となりました。

2007年

ニューヨーク・ジャイアンツとの開幕戦で345ヤードを獲得、4タッチダウンパス、1タッチダウンランをあげて45-35で勝利。第2週のマイアミ・ドルフィンズ戦でも2タッチダウンをあげて、開幕から2試合でNFL歴代2位タイの6タッチダウンをあげました。この年、カウボーイズと6年6,750万ドルの契約延長に合意。シーズンではNFL3位の4,211ヤード、NFL2位の36タッチダウンを記録し、プロボウルにも選出されました。しかし、プレーオフではニューヨーク・ジャイアンツに敗れ、雪辱を果たすことはできませんでした。

2008年～2016年

2008年以降も、ロモはカウボーイズのQBとして活躍を続けましたが、怪我に悩まされる時期もありました。2013年には、6年1億800万ドル（5500万ドルの保障）の契約延長を結びました。しかし、2016年のプレシーズンで背骨を骨折し、正QBの座をダック・プレスコットに明け渡すこととなりました。

引退後

2017年4月4日、ロモは現役引退を発表し、CBSスポーツの解説者に転身しました。その的確な解説は、多くのファンから支持を集めています。

人物

ロモは、強肩と高い運動能力を兼ね備えたQBとして知られています。サンクスギビングデイの試合では特に活躍し、多くのファンを魅了しました。また、ハンデなしの実力を持つゴルファーでもあり、バイロン・ネルソンや全米オープンの予選に出場した経験もあります。私生活では、歌手のキャリー・アンダーウッド、女優のソフィア・ブッシュとの交際歴があり、2011年には元ミス・ミズーリUSAのキャンディス・クロフォードと結婚しました。

獲得タイトル・記録

* プロボウル選出：4回（2006年、2007年、2009年、2014年）

アントニオ・ラミーロ・ロモは、ダラス・カウボーイズの歴史に名を刻む名QBとして、これからも多くのファンに語り継がれることでしょう。

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