トミー・ハーパー

トミー・ハーパー

トミー・ハーパーは1940年10月14日、アメリカ合衆国ルイジアナ州オーク・グローブで生まれた元プロ野球選手であり、主に外野手として活躍しました。彼は右投右打の選手で、メジャーリーグベースボール（MLB）で7球団に所属し、多彩なプレースタイルで多くのファンを魅了しました。

経歴

ハーパーは1962年4月9日にシンシナティ・レッズでメジャーデビューしました。初めてのシーズンから主にレギュラー選手として活躍し、長打力には乏しいものの、盗塁は一定の数字を記録しました。1968年シーズンにはクリーブランド・インディアンスに移籍し、さらなる活躍が期待されました。

1969年には新たに設立されたシアトル・パイロッツに加入しました。この年の4月8日に行われたカリフォルニア・エンゼルス戦では、球団史上初のバッターとして出場し、二塁打を放ちました。この記録によりピロッツにおける最初の安打を達成し、続けてマイク・ヘイガンの本塁打で生還したことから初得点も記録しました。彼はこのシーズンで73盗塁を達成し、アメリカンリーグでの盗塁王に輝きました。

1970年になると、チームはミルウォーキーに移転し、ミルウォーキー・ブルワーズと名を改めました。シーズン初めから1番打者として起用され、自身のキャリアハイとなる打率.296を記録しました。また、31本塁打、82打点、さらに37盗塁を記録し、MLB歴史上5人目となる「30-30」（30本塁打・30盗塁）を達成しました。この素晴らしい成績から、彼はアメリカンリーグのオールスターゲームにも選出されました。

1972年にはボストン・レッドソックスに移籍し、1973年には54盗塁を記録して再び盗塁王となりました。その後はシーズンを重ねるごとに3つのチームを渡り歩き、1976年に現役選手としてのキャリアを終えました。

引退後はコーチとしても活動し、2001年と2002年にはレッドソックスの一塁ベースコーチを務めました。彼の経験と知識は後進の選手たちに多くの影響を与え、名選手としてのレガシーを築く一翼を担いました。

人物

高校時代、ハーパーはウィリー・スタージェルという名選手とチームメイトだったことがあり、彼は後にアメリカ野球殿堂に殿堂入りを果たしました。また、レッドソックス在籍時には、彼の髪型がアフロヘアというユニークなスタイルに変わり、帽子がその髪の上に乗る形でかぶっていたことでも知られています。

主な成績とタイトル

• - 盗塁王: 2回（1969年、1973年）
• - 30-30記録: 1970年
• - オールスターゲーム選出: 1回（1970年）

ハーパーは、プロ野球における多くの偉業を成し遂げただけでなく、その個性的なキャラクターとプレースタイルによって、多くのファンに支持され続けている選手です。

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