トム・ウィルヘルムセン

トーマス・マーク・ウィルヘルムセン：波瀾万丈の野球人生

トーマス・マーク・ウィルヘルムセン（Thomas Mark "Tom" Wilhelmsen , 1983年12月16日 - ）は、アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、メジャーリーグで活躍しました。

プロ入りと苦難の時代

2002年のMLBドラフト7巡目（全体199位）でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、プロの道を歩み始めます。2003年にはA級で好成績を収めるも、マリファナの使用が発覚し、更生施設へ。2004年は出場停止処分を受け、野球への意欲を失い、2005年に一度引退。バーテンダーとして生計を立てていました。

独立リーグからのメジャー復帰

2009年、独立リーグで現役復帰。ブルワーズへの復帰が決まるも、肩の故障で解雇。しかし、2010年にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、再び野球人生を歩み始めます。

マリナーズでの活躍

2011年にメジャーデビューを果たすと、2012年にはクローザーとして29セーブを挙げる活躍を見せました。2014年にはメジャー初先発も経験し、自己最高の防御率2.27をマーク。奪三振率も向上させ、多才な投手としてチームに貢献しました。

レンジャーズ、そしてマリナーズへ

2015年オフにテキサス・レンジャーズへ移籍しますが、2016年は不調に苦しみ、シーズン途中にマリナーズへ復帰。古巣で持ち味を取り戻し、通算300試合登板を達成しました。

ダイヤモンドバックス、そして引退

2017年はアリゾナ・ダイヤモンドバックスでプレーした後、ブルワーズとマイナー契約を結びますが、メジャー昇格は叶わず。その後、独立リーグやメキシカンリーグを経て、2018年に現役引退を表明しました。

投球スタイル

198cmの恵まれた体格から、平均球速153km/hの速球を投げ下ろす本格派右腕。フォーシーム、ツーシームに加え、カーブ、チェンジアップ、スライダーなどを織り交ぜ、打者を打ち取ります。

人柄

2012年の日本開幕戦では、阪神タイガースの応援に参加するなど、ユニークな一面も持ち合わせています。レンジャーズ入団会見では、得意のダンスを披露するなど、その明るいキャラクターでファンを魅了しました。

記録

トーマス・ウィルヘルムセンは、決して順風満帆とは言えない野球人生でしたが、その不屈の精神と個性的なキャラクターで、多くのファンに愛された選手でした。

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