トム・パグノッツィ

トーマス・アラン・パグノッツィは、1962年7月30日にアリゾナ州ツーソンで生まれた、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手です。右投右打の捕手として、セントルイス・カージナルス一筋12年間プレーしました。特に守備力に優れ、ゴールドグラブ賞を3度受賞するなど、球界を代表する名捕手として名を馳せました。

アーカンソー大学出身のパグノッツィは、1983年のMLBドラフト8巡目でカージナルスに入団。1987年4月12日のパイレーツ戦でメジャーデビューを果たしました。当初は、三塁や一塁の守備もこなすユーティリティープレーヤーとしての側面もありました。

打撃面では目立った成績を残せなかったものの、卓越した守備力が評価され、1991年には正捕手の座を掴み、ナショナルリーグのゴールドグラブ賞を初受賞。その才能が開花しました。1992年にはオールスターにも選出され、名実ともに球界を代表する捕手としての地位を確立しました。

1994年には、MLB最高の盗塁阻止率50％を記録し、3度目のゴールドグラブ賞を受賞。強肩と正確なスローイングで、相手の走塁を何度も阻止しました。1996年までカージナルスの正捕手を務めましたが、1997年からは故障に苦しみ、1998年を最後に惜しまれながら現役を引退しました。

引退後も、パグノッツィの野球への情熱は衰えることなく、後進の指導に力を注いでいます。また、甥のマット・パグノッツィも2009年にカージナルスからメジャーデビューを果たし、親族からメジャーリーガーが誕生しました。

主な記録と功績

ゴールドグラブ賞：3回 (1991年、1992年、1994年)
オールスター選出：1回 (1992年)
* 1994年　盗塁阻止率50% MLB1位

トーマス・パグノッツィは、カージナルス一筋でプレーし、堅実な守備でチームに貢献した名捕手として、ファンの記憶に深く刻まれています。彼の功績は、球史に永遠に語り継がれるでしょう。

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