トヨタ・カローラクロス

カローラクロス（COROLLA CROSS）

カローラクロスは、トヨタ自動車が製造・販売するCセグメントに属するコンパクトクロスオーバーSUVです。世界的なSUV需要の高まりを受け、カローラシリーズ初のSUVとして開発されました。

概要

トヨタのSUVラインナップにおいて、C-HRとRAV4の中間に位置づけられ、RAV4よりもコンパクトで、C-HRよりも実用性を重視したモデルです。開発においては、多人数乗車や多くの荷物を積載できる実用性が追求され、アクセスしやすいラゲッジの床面高や広い後席ドアなどが実現しました。

最低地上高が高いSUVでありながら、駆動方式は日本国外ではFF（前輪駆動）のみの設定となっています。また、他の同世代のカローラとは異なり、FF車のリアサスペンションにはスペース効率を考慮してトーションビーム式が採用されています。ただし、4WD車にはダブルウィッシュボーン式が採用されています。

トヨタの水素エンジン車としては、「カローラクロスH2コンセプト」が存在します。

初代 ZSG10/ZVG1#/MXGA10型（海外: 2020年 - 、日本: 2021年 - ）

日本仕様車のグレードは、ガソリン車・ハイブリッド車ともに下位から「G」、「S」、「Z」の3グレードが基本です。ガソリン車には、装備を簡略化した廉価仕様の「G"X"」も用意されています。

日本国内仕様は、海外仕様と外観が大きく異なり、フロント周りの意匠は同社最小のクロスオーバーSUVであるライズにも通じる、メッシュグリルの位置が低いロアグリルが用いられています。フロントエンブレムは、既存の12代目カローラシリーズ（スポーツ・セダン・ツーリング）共通の、花冠とCをモチーフとした日本仕様独自のエンブレムが採用されています。グレード別装備となるLED式のフロントフォグランプはバンパーサイドに配置。「Z」グレードでは、ライン状のデイタイムランニングランプがセンターに配され、ターンランプが4眼シーケンシャルタイプとなるなど、ヘッドランプの意匠も異なります。リアはコンビネーションランプやロアバンパーの意匠が変更され、「Z」グレードではコンビネーションランプのテール&ストップランプがライン発光タイプとなります。車名エンブレムの配置も海外仕様とは異なり、ハイブリッド車ではサイドフェンダー部の「HYBRID」エンブレムがなく、バックドア右下の「HYBRID」エンブレムは「HYBRID SYNERGY DRIVE」エンブレムに置き換わっています。

ボディカラーは8色展開で、内装色は全グレードでブラック1色のみです。

パワートレイン

搭載されるパワーユニットは、1.8Lのハイブリッド車（2ZR-FXE型）と、バルブマチック機構を採用した1.8Lガソリン車（2ZR-FAE型）です。AWDは、リアモーターを搭載した電気式の「E-Four」としてハイブリッド車のみに設定されます。

2023年の一部改良でパワートレインが刷新され、ハイブリッド車はモーターを含む全ての電動モジュールを刷新。ガソリン車は排気量を2.0LにアップしたダイナミックフォースエンジンであるM20A-FKS型へ換装されました。

年表

2020年7月: タイで初公開・発売
2021年9月: 日本で発表・発売
2021年12月: ヨーロッパで販売開始
2022年10月: イタリアで一部仕様変更
2022年10月: オーストラリアで販売開始
2022年11月: ドイツで一部仕様変更し発売
2023年2月: 南アフリカで「GR SPORT ハイブリッド」が発売
2023年10月: 日本仕様車を一部改良

「Toyota Safety Sense」の機能拡大
ハイブリッドのZ、Sに高度駐車支援機能『Advanced Park』をメーカーオプション設定
コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを設定
「Z」はメーターパネルがフル液晶化
ボディカラーの一部変更
ハイブリッド車はリア右側のエンブレムが「HEV」エンブレムへ変更
ガソリン車の「S」グレード廃止
2024年2月: タイでマイナーチェンジ発表

車名の由来

「COROLLA」はラテン語で「花の冠」の意味
「CROSS」はクロスオーバーの意味

カローラのSUVという意味で名付けられました。

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