トヨタ・カローラヴァーソ

カローラヴァーソ（COROLLA VERSO）とは

カローラヴァーソは、トヨタ自動車が製造・販売していたミニバン型の乗用車です。欧州市場を中心に展開され、カローラの派生車種として、居住性とユーティリティを重視した設計が特徴です。

概要

初代E120型は、2001年9月にカローラスパシオのバッジエンジニアリング車として欧州市場に投入されました。2代目AR10型は、2004年3月にアベンシスのバッジエンジニアリング車として登場。2010年2月に生産を終了し、後継車種であるヴァーソにバトンタッチしました。

デザインはカローラをベースとしていますが、AR10型ではカローラとは異なる独自のプラットフォームを採用し、より広い室内空間と快適な乗り心地を実現しています。

初代 E120型（2001年 - 2004年）

2001年9月のフランクフルトモーターショーで発表され、欧州市場に投入されました。イギリス市場では2002年1月2日にカローラと同時に販売が開始され、1.6Lと1.8Lのガソリンエンジン、2.0Lのディーゼルエンジンが設定されました。トランスミッションは5速MTが全車に設定され、4速ATは一部グレードに搭載されました。

2代目 AR10型（2004年 - 2009年）

2004年のジュネーブ国際モーターショーで発表されました。南フランスにあるトヨタのヨーロッパデザイン拠点で設計され、トルコの工場で生産されました。トヨタ自動車として初の海外で設計された車種の一つです。

2007年6月には一部改良が施され、フロントバンパーが延長され、全長と全幅が拡大されました。5人乗りと7人乗りが用意され、トランスミッションは5速または6速MTが設定されました。エンジンは、1.6Lと1.8Lのガソリンエンジン、2.2Lのディーゼルエンジンがラインナップされました。2007年の欧州全体での販売目標台数は9万3000台でした。

後継車種

2009年からは、カローラヴァーソとアベンシスヴァーソ（日本名イプサム）の後継車種として、ヨーロッパでヴァーソが発売されました。ヴァーソは、全長4,440mm、全幅1,790mm、全高1,620mmというサイズで、より洗練されたデザインと最新の技術が投入されました。

カローラヴァーソは、その実用性と経済性から、欧州市場で一定の評価を得たミニバンでした。

関連項目

トヨタ・カローラ
トヨタ・ヴァーソ
トヨタ・カローラスパシオ

外部リンク

カローラヴァーソ（日本国外のページ）

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