トヨタ・グランツァ

グランツァ（Glanza）：トヨタブランドのコンパクトカー

グランツァは、スズキが製造し、トヨタブランドで販売されている乗用車です。この車種は、スズキとトヨタの業務提携から生まれたもので、両社の協力関係を示す象徴的なモデルと言えるでしょう。

概要

2017年2月、スズキとトヨタは業務提携に向けた覚書を締結しました。この提携に基づき、トヨタはスズキに対し、欧州市場向けにハイブリッド車であるアクロス（RAV4 PHVのOEM）とスウェイス（カローラツーリングスポーツのOEM）を供給しました。一方、スズキはトヨタに対し、インドおよびアフリカ市場向けに小型車のOEM供給を行うことになりました。その一環として、インドで生産されるバレーノをトヨタにOEM供給することになり、インド市場向けには「グランツァ」、アフリカ市場向けには「スターレット」という車名が与えられました。

グランツァのCNG（圧縮天然ガス）仕様は、1.2L直列4気筒エンジンを搭載し、トランスミッションはCVTと5速MTが設定されています。最高出力は77.5ps、圧縮天然ガス1kgあたりの燃費は31.61kmとなっています。経済的なCNG仕様は、燃料費を抑えたいユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

さらに、スズキからトヨタへは、インド市場向けに2代目アーバンクルーザー（ビターラブレッツァのOEM）が供給される他、セダンのシアズとミニバンのエルティガの供給も予定されています。これにより、トヨタはインド市場において、より幅広いラインナップを揃えることが可能になります。

歴史

2019年6月6日 - インド市場において、グランツァとして発売が開始されました。
2020年9月 - スターレットとして、南アフリカ市場に投入されました。
2022年11月 - CNG仕様が追加され、環境性能を重視するユーザーへのアピールを強化しました。

グランツァは、スズキの優れた小型車製造技術と、トヨタのブランド力、販売ネットワークが融合したモデルです。インドやアフリカといった新興国市場において、トヨタブランドのプレゼンスを高める役割を担っています。

外部リンク

オフィシャルウェブサイト グランツァ (英語)
* オフィシャルウェブサイト スターレット (英語)

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