トヨタ・スペイド

スペイド（SPADE）

スペイドは、トヨタ自動車が生産・販売していた4ドアトールワゴンです。2011年に販売終了した2代目ラウムの実質的な後継車種として、2012年7月23日に2代目ポルテと同時に発表・発売されました。

概要

ポルテとは姉妹車の関係にあり、取扱チャンネルもカローラ店とネッツ店で販売され、実質的な全店併売車種となっていました。カローラ店扱いの車両は型式の末尾に「(C)」が入ります。

スペイドは、助手席側に標準装備された開口幅1,020mm×開口高1,250mmのワイヤレス電動スライドドアが特徴です。300mmの低いフロア地上高と段差のないフラットフロアを採用することで、優れた乗降性を実現していました。また、2,160mmの室内長と1,380mmの室内高を誇る室内空間に加え、前後に700mmスライドする助手席シートやチップアップ機構が付いた6:4分割可倒式リヤシートなどにより、多彩なシートアレンジが可能でした。

メカニズム

パワーユニットには、1.3Lの1NR-FE型と1.5Lの1NZ-FE型エンジンが採用され、いずれにもSuper CVT-iが組み合わされました。アイドリングストップ機能（Toyota Stop & Start System）は、「1.3X」に標準装備、1.5L・2WD車にオプション設定され、1.5L・2WDのアイドリングストップ機能付車はJC08モードで20.6km/Lの低燃費を実現していました。2015年7月の一部改良で2WD車が2NR-FKE型に置換され、メーカーオプション設定だったアイドリングストップ機能を標準装備化したことでJC08モード燃費が22.2km/Lに向上しました。

グレード体系・装備は基本的に2代目ポルテとほぼ同一でしたが、外観は水平基調で張り出したフロントランプやバンパーコーナーによって精悍でクールな印象としたフロントデザインとなり、リアコンビランプはクリアレンズを採用した水平基調のデザインとなっていました。また、ボディカラーは8色が設定されました。

リヤコンビネーションレンズ（テールレンズ）中央部分とヘッドランプレンズ部分には車名を意味する「♠」形状のマークがレンズ内にデザインされていました。

年表

2012年7月23日 - 発売（「V」のみ同年10月より生産）。
2014年4月1日 - 特別仕様車「F"Jack"」を発売。
2015年7月1日 - 一部改良、並びに特別仕様車「F“Queen”」を発売。
2016年6月30日 - 一部改良、並びに特別仕様車「F“Queen II”」を発売。
2017年12月11日 - 一部改良、並びに特別仕様車「F“Queen III”」を発売。
2018年11月5日 - 特別仕様車「F"Noble collection（ノーブルコレクション）"」を発売。
2019年7月3日 - 一部改良並びに特別仕様車「F"Noble collection"」を新仕様で再発売。
2019年10月4日 - 特別仕様車「F"GLAMPER（グランパー）"」を発売。
2020年7月2日 - 特別仕様車「F"Safety Edition"」、「G"Safety Edition"」が発売された。
2020年12月9日 - 生産終了。
2021年1月31日 - 販売終了・登録終了。

海外仕様の動き

2015年8月 - 香港・マカオでも販売開始。

車名の由来

トランプのスペード（SPADE♠）とSpace（空間）とWide（広い）を組み合わせた造語。トランプのスペードが持つクールなイメージも付与しています。

2020年4月までの取扱チャンネル

カローラ店
* ネッツ店

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