トヨタ自動車東日本硬式野球部

トヨタ自動車東日本硬式野球部の概要

トヨタ自動車東日本硬式野球部は、岩手県胆沢郡金ケ崎町に本拠を置く社会人野球の企業チームであり、日本野球連盟に加盟しています。このチームは、1975年に関東自動車工業が創設した硬式野球部を起源としており、長い歴史を持つ存在です。

歴史の歩み

1975年、静岡県裾野市にある関東自動車工業の東富士工場内にて、『関東自動車工業硬式野球部』が設立されました。創部から17年を経た1992年には、日本選手権に初めて出場しましたが、2002年にクラブチームへ移行する際に『裾野ベースボールクラブ』と名称を改め、新たなスタートを切りました。しかし、2005年には再び活動を休止することとなります。

2012年、震災からの復興を視野に入れ、地域へ貢献することを目的として再度チームの復活が決定。岩手県金ケ崎町の岩手工場を拠点として活動を再開し、同年3月には日本野球連盟へ新たに『関東自動車工業硬式野球部』として登録されました。そして、復活に先立ち裾野ベースボールクラブは解散しました。

2012年7月には、トヨタ自動車のグループ内再編により、関東自動車工業がトヨタ自動車東北とセントラル自動車を吸収し、チーム名も『トヨタ自動車東日本硬式野球部』に変更されました。公式戦デビューは同年8月のJABA岩手県野球定期戦で果たしました。

主な成績

これまでの主要大会の出場歴として、前身の「関東自動車工業」を含めると、都市対抗野球大会には出場歴がないものの、社会人野球日本選手権大会には1回出場しています。また、トヨタ自動車東日本としては、都市対抗野球大会に初出場し、社会人野球日本選手権大会には未出場ですが、JABA新潟大会では2015年に優勝を果たしました。

プロ野球選手の輩出

このチームからは多くのプロ野球選手が誕生しています。関東自動車工業時代には捕手の藤田浩雅が1982年にドラフト3位で阪急ブレーブスに入団しました。トヨタ自動車東日本からは、投手の山口嵩之が2013年にドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団した他、内山太嗣も2018年に育成選手ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに加入しています。

現在の在籍選手とコーチ

現在のチームには、大谷龍太という外野手が在籍しており、彼は有名な選手・大谷翔平の実兄であり、引退後はコーチとしてチームに貢献しています。これらの選手の活躍とともに、トヨタ自動車東日本硬式野球部は地域社会への貢献を続けながら、さらなる発展を目指しています。

まとめ

トヨタ自動車東日本硬式野球部は、過去の歴史をいかしつつ新たな挑戦をし続けており、地域貢献を大切にした社会人野球チームとして、その存在意義を果たしています。今後の活動にも注目したいところです。

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